青い釉薬のかかったぽってりとしたチョコ入りの器
フランスにアンジェ(Angers)という町があるのをご存じでしょうか。シャトー見物で名高いロワール川流域にある、周辺の町をふくめても人口27万人ほどの小さな町で、町の中心部にある9世紀の城アンジェ城は、ロワールの古城のうち最も東に位置します。
城には、フランスに現存するものでは最古といわれる「ヨハネの黙示録」が描かれたタペストリーがあります。
以前そんな街で、語学留学のために1年過ごしていたことがありまして、今でも夢にも出てくる懐かしきそのアンジェを思い出す品物のひとつが、上の写真の焼き物です。
わたしが1年間住んでいた寮は、アンジェ城の目と鼻の先。すこし歩けば、補修はされているものの、城と同じくらい古そうな城下街の家々が、たくさん残っていました。
その家の屋根を飾る粘板岩のスレートをモチーフにしたのが、この焼き物です。果物やプチトマトなどが似合いそうな、青い釉薬のかかったぽってりとした器。わたしはなぜか洗濯バサミを入れていますが……。
じつはこの焼き物、セット商品でした。お土産としてはこちらの方が有名で、「Quernons d’Ardoise」という、青い紙に包まれたチョコレートが中に入っていまして、リボンをかけて売られていたのでしたが、もらってすぐに食べちゃいましたので、チョコレートの写真はありません。
■購入可能な場所
青い焼き物とのセットは友人からのもらいものですから分かりませんが、チョコだけならばアンジェ駅のキオスクやパティスリーで買えます。日本でも通販で買えます。