巨大な宗教都市の遺跡
諸説ありますが、メキシコの首都というよりアステカ人の首都を建国する際、「蛇を咥えた鷲がとまる場所に都をきづけ」とかいうご託宣を受けたそうです。それで大空をみあげて待っていたのか知りませんが、ご神託どおりに蛇を咥え、「まるで太陽の陽を捉えるかのように」大きく翼をひろげた鷲くんがサボテンの上に舞い降りたので、そこに都を築いた、と。
それを意匠にしたものが、テオティワカンのUNESCOの碑文と並んで入口に置かれています。
なぜ人々は高い場所へ登るのか
テオティワカン、広うございました。わたし達が回ったのは月と太陽のピラミッドです。一枚目の写真は太陽のピラミッド。よくよく考えてみれば、メキシコ・シティ自体、富士山の7合目あたりの高地にあるのに、そこからさらになぜ、高い場所へ登るのでしょう?
「そこに山(ピラミッド)があるからさ。」
高いところがあれば登ってみるのは、観光客としてはお約束ですものね。初めてのわたし達はもちろん、テオティワカンが4度目の妹も登りました。
ピラミッドの段はおおきく分けて4段あります。一段制覇するごとに小休止し息を整え、妹がマントラのごとく唱える、
「無理をしないのは―悪いことではーありません~。自分のペースを守ってーゆっくり、登りましょう~」
を聴きながら頂上までいってみた景色。それが二枚目です。
ピラミッドの最上段では、世界の皆様が思い思いの格好でピラミッドを満喫しておられました。わたしはどてっと寝そべって、風と太陽を受けただけで満足です。このごうごうと吹く風はここでに登ったものしか感じることができないのですから。
テオティワカンのあらたなスポット
さて。上の写真は妹いわく、ひそかに広めたいスポットだそうです。たしか、月のピラミッドの前の舞台の上にあった、ハート形の石。これからテオティワカンに行かれる方は、ぜひ探してみてください。
個人でもバスやタクシーを使って行けますが、効率を考えれば、ホテルや市内の旅行会社でツアーを申し込んだ方が良いです。行き方などは、下記のHPを参照ください。
■Teotihuacan(テオティワカン)
住所:Municipio de Teotihuacan, Estado de Mexico
電話番号:52-5-956-0052
営業時間:毎日9:00~16:30
アクセス:メキシコシティからバスで一時間弱
公式HP:http://whc.unesco.org/en/list/414/
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