どこかの時代にタイムトリップしたかのような雰囲気のお店
パリ、5区の街並みの一角、レクリエ(L’Ecurie)は佐伯雄三の絵に描かれていそうな店構えの、パリらしい雰囲気のなかで食事を楽しめるレストランです。Ecurieというのは馬小屋という意味で、店のあちこちに馬にちなんだ意匠が使われています。
室内の席は例えば、ウッディ・アレンの映画「ミッドナイト・イン・パリ」の主人公のようにどこかの時代にタイムトリップしてしまったかも、と思わせるような様子もあって捨てがたいのですが、夏に訪れる機会があるなら、お薦めは外の席です。ただし、パリは夏といえども、夜になると思いのほか涼しくなるので上着は必須です。
単品での注文ももちろんできますが、menu (17ユーロ、値段は変更されている可能性があります)というコース料理もあり、前菜、メイン、デザートをそれぞれ一つずつ選べばよいようになっています。一皿の分量は比較的多めであることも念頭に置いておいた方がよいでしょう。
料理はものすごく凝っているというよりも、シンプルでおいしいものでした。ここで食べて以来、夏になると家でもまねをして作っているのが、キュウリとゆで卵の前菜です。季節、食材の旬に合わせた、伝統的なおおらかな料理という感じがしました。
ところで、最初にレストランと書きましたが、どちらかというとビストロと呼ぶべきなのかもしれません。気を張っていくような場所というより、仲のいい人たちと連れ立って出かけ、会話と食事を気軽に楽しめるところです。
■L'Ecurie(レクリエ)
住所:2 Rue Laplace 75005 Paris, フランス
電話:+33-1-4633-6849
営業時間:12:00~15:00、19:00~0:30
定休日:日曜日
アクセス:メトロ10番線 カルディナル・ルモワヌ駅
※データは記事公開時点のものです。