広大な湖を数時間かけてサイクリングするのも素敵な過ごし方
スイス南東部の街ポスキアーヴォ。スイスのサンモリッツからイタリアのティラノをつなぐベルニナ急行の停車駅でもあります。大理石の柱をはじめとした精巧なトロンポイユ、貴重な文化財として指定されているホテルなどが街を構成し、16~19世紀頃の空気感がそこには漂います。ポスキアーヴォはベルニナ線の最高地点であるアルプ・グリュムを越えて、クネクネとベルニナ急行に揺られ約1000mの標高を下っていくと栗や樫などの林の間から見えてくるかわいい街です。グラウビュンデン州の最南端に位置し、イタリアまでのびるポスキアーヴォ谷の中心部に位置することも名前の由来のひとつです。
ポスキアーヴォの駅を出て右手にはコープ(COOP)があります。物価の高いスイスでは、こちらのスーパーで材料を買って料理をしたり、サンドウィッチを作るのもいいかもしれません。作った料理を片手に、ポスキアーヴォ湖に行ってみましょう。
徒歩では少し遠いので、宿泊先のホテルや近くの観光局で自転車を借りるのがおすすめです。広大な湖を数時間かけてサイクリングするのも素敵な過ごし方ですね(あまりに広大なため、一周するのに半日はかかります)。
一方で街自体は非常に小さく、徒歩で回ることも十分に可能です。夜には街の中心部でバーが開かれ、おいしいスイス料理とイタリア料理を食べることができます。イタリアに近い立地が2つの国の料理を盛りたてているのがポスキアーヴォの特徴でもあります。
夕食を食べホテルでお風呂に入ったら、そのままベッドへ……。それもいいのですが、ぜひ一度外に出て、空を見上げることをお勧めします。
ポスキアーヴォに限らず、スイスに行かれる際はぜひ新月の日を選んでご旅行してみてはいかがでしょうか。
満点の夜空がそこには広がっているでしょう。