標高3454mに位置するユングフラウヨッホ駅
ヨーロッパで最も標高の高い鉄道駅ユングフラウヨッホ駅へは、アイガー北壁の麓、標高2061mに位置するクライネ・シャイデック駅から出ているユングフラウ鉄道を利用して行くことができます。電車は出発すると約10分ほど山の斜面を登り、アイガー氷河を目の前に望むアイガーグレッチャー駅に到着します。
その後、巨大な岩山を彫って作ったトンネル内をゆっくりと進み、アイガー北壁をくりぬいて作った窓のあるアイガーヴァント駅(標高2865m)へと向かいます。
この駅で数分間停車してくれるので、電車を降りてみましょう。数多くの登山家を魅了すると同時に、たくさんの尊い命を奪った魔の山アイガーの北壁をまさに壁の中から見ることができます。バカッと割れた氷河のクレバス(裂け目)を間近で見ることもでき、迫力満点です。
そして電車はそのままトンネル内を進み、アイガーヴァントとは反対の南側にあるアイスメーア駅(標高3160m)へ数分間停車したあと、いよいよ標高3454mに位置するユングフラウヨッホ駅へと向かいます。
駅へ着くと、エレベーターでスフィンクス展望台へと登ることができ、ここからはメンヒを目の前に望むことができ、目下には約24kmにも及ぶというアルプス最長のアレッチ氷河が広がります。壮大な景色と悠久の歴史を肌で感じることができ、そして一切の生命の存在を感じさせないとても神聖な場所と言えるでしょう。
ユングフラウヨッホ駅への所要時間は約50分。運賃も決して安くはないですが、行ってみる価値は大いにあると思います。
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■ユングフラウヨッホ駅
住所:Jungfraujoch, 3801 Wengen,Switzerland
営業時間:(※季節や天候により変更する場合がありますので、現地にてご確認ください)
定休日:無休
ホームページ:ユングフラウヨッホ
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