ネパールの国民食MOMO お気に入りの店を探そう!
カネパールの首都カトマンドゥを歩いていると、「MOMO」「MOMO CENTER」などの看板を、いたるところで見かけます。カトマンドゥ以外でも、外国人向けのレストランやローカルな食堂でも、たいがいはメニューに載っています。MOMOとは、ネパール式の餃子のこと。見た目は、日本人になじみの深い、半月型のものもあれば、小籠包のような満月型のものもあります。食感は、ニンニクの入っていない餃子そのものなのですが、味は微妙に異なります。その秘密は具にあります。
中国文化、インド文化の狭間にある、餃子の具とは
ほとんどのお店で、具は三種類。メニューに掲載されている順番で、1つ目は「Veg」、すなわち野菜餃子です。2つめは「Buff」。これはバッファロー、水牛の肉です。ヒンドゥー教徒が多いネパールでは、牛(Bull)は神様の眷族とされ、食肉の対象となりませんが、水牛は普通に食べます。味は牛肉に似ていますが、やや癖があり、堅い印象を受けます。3つ目はChicken、鶏です。値段は、日本円で60円~100円くらい(2013年1月18日現在で、10ルピー=9.72円)。野菜<水牛<鶏 の順に高くなります。ところで日本の餃子は、豚肉を利用することが多いですが、「Pork」の記載がありません。豚肉を使った料理を見かけることも、かなり稀です。当初は、豚肉を食さないムスリム(イスラム教徒)の影響かとおもったのですが、ネパールではかなり少数派です。あるときネパール人に理由を聞きましたが、あまり食べる習慣がない、ということで、大きな理由はないようです。
調理法ですが、スチーム、スープ入り、スパイシー、フライドなどがあり、この順に値段がやや高くなります。具と調理法は、ほとんどのお店で同じなのですが、ソースはお店によって違いがあります。甘辛いチリソースがまんべんなくかけられる場合もあれば、中央の小皿に緑色や黄色の、酸味の利いたソースが載っていることもあります。
多くの民族が集っているネパールで、国民食とも言える地位を獲得し、なおかつ日本人の口にもあう、MOMO。カトマンドゥの渾沌とした路地に迷いながら、お気に入りのお店を探してはいかがでしょうか。
※上記データは記事公開時点のものです。