イギリスの紅茶文化に貢献した帆船
中国からイギリスまで茶葉を運ぶのに活躍したのが、19世紀に作られた帆船、その名もカティー・サーク。現在まで残っている茶葉専用の帆船として唯一現存している、その美しい姿は一見の価値があります。2007年に改修工事中から出た火により一時公開はされていませんでしたが、後の修復作業を経て2012年に再公開となりました。場所Cutty Sark駅から出て表通りに出ると、左手にテムズ河が見えるので、そちらに向かって歩いていくと、すぐにカティー・サークの帆が目に入ってきます。
テムズ河が見えるところに現在では置かれているのですが、船全体が見え、上部だけでなく船底まで見えるようになっているので、まるで船が空中に浮いているような博物館の設計になっています。全長86メートル、マストは15.6メートルの高さにもなるので、下から見上げるとその迫力に驚かされます。また19世期にはこの大きな帆船が遠い海を実際に航海していたことを思うと、改めて当時のイギリスの航海技術の高さに感動せずにはいられません。
カティー・サークがイギリスにとって、とりわけ紅茶文化に対してどれだけ貢献したかは言うまでもありませんが、老舗トワイニングではカティー・サークのデザインを施したティーキャディーも販売されているほどです。グリニッジまで足を運んだら、天文台だけではなく、ぜひカティー・サークにも足を運んでみてはいかがでしょうか。
■Cutty Sark
住所:Cutty Sark Clipper Ship, King William Walk, Greenwich, London SE10 9HT
電話番号:+44(0)20-8312-6608
営業時間:10:00~17:00(入場は16:00まで)
入場料:大人12ポンド、子供(15歳以下)6ポンド50ペンス、5歳以下は無料
アクセス:DLRのCutty Sark駅すぐ
HP:http://www.rmg.co.uk/cuttysark/
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