/犬の手入れ・ケア

犬の毛玉の取り方・予防法 ポイントを押さえて愛犬の皮膚を守ろう!

犬についてしまった毛玉を取る方法を知っていますか? 特に長毛種やダブルコートの犬であると、あれ?と気づいた時には毛玉ができていることも。毛玉ができるとどうなるか、犬の毛玉の取り方、取れない場合の対処法や毛玉の予防法などを解説します。

大塚 良重

執筆者:大塚 良重

犬ガイド

犬の毛玉の取り方! 毛玉がついてしまった時はどうすれば?

あれ?毛玉ができてる!

あれ?毛玉ができてる!


いつものように愛犬を撫でていると被毛の内側になんだか違和感が。フェルト状になった毛玉を発見。そのままにしておいていいものでしょうか?
   

犬に毛玉ができるとこんなことにも……

毛玉は皮膚炎の温床になったり、それを処理する際にも犬にとっては思った以上の苦痛が……。

毛玉は皮膚炎の温床になったり、それを処理する際にも犬にとっては思った以上の苦痛が……。


人間の髪の毛であっても時には絡まって引っかかるということがありますが、全身被毛に包まれた犬の場合は毛玉が見つかることがよくあります。たかだか毛が絡まったくらいでしょ?と侮るなかれ。毛玉をそのままにしておくと、決していいことはありません。たとえば、以下のようなこと。
  • 通気性がよくなくなる、また汚れがたまりやすくなることから炎症を起こし、皮膚炎につながることがある。
  • 毛がつれてしまって皮膚が引っ張られ、歩きにくかったり、痛みを感じることもある。最悪、状況によっては皮膚が裂けることも……。
  • 毛玉がひどければひどいほど、それを処置する時間も要し、犬にとっては苦痛であったり、以後益々グルーミングが嫌いになることも考えられる。また、処置をする際、多少皮膚が引っ張られることもあるため、その部分が赤く炎症を起こしてしまうこともある。
安易に考えたくないのが毛玉というわけですね。
 

犬に毛玉はなぜできるのか?

では、毛玉はなぜできるのでしょうか? その主な原因は以下の2つ。
  • ブラッシング不足。
  • 毛がこすれやすい。
首の周りや胸の下、お腹、脇の下、内股などは毛玉ができやすい箇所。つまり、毛がこすれやすい部分なわけです。首輪を常時つけっぱなしである、洋服を着せることが多い、というようなことでも毛玉ができやすくなります。
 

犬の毛玉の取り方……取れないしつこい毛玉にはローションも

毛玉ができてしまったなら、なるべく早めにそれを処置してあげましょう。用意するのはコームとスリッカーとハサミ。その他、水でごく薄めたリンス液スプレーや毛玉取り用ローションなど。
  • まず、片手の指先で毛が引っ張られて痛い思いをしないように毛玉と皮膚の間を押さえ、コームかスリッカーを使って毛玉の先から少しずつほぐしていく。コームは毛の流れに対して縦に使うほうが毛玉をほぐしやすくなる。軽い毛玉であれば、この程度で取れることがある。取れた後にはコームで毛の根元からしっかり梳かしておく。
  • しつこい毛玉の場合は、毛玉をハサミでいくつかに分ける。その際、ハサミは毛の流れに対して縦になるようして切り目を入れる。刃先で皮膚を傷つけないように注意。その後、コームやスリッカーで毛玉を少しずつほぐす。
  • 場合によってはごく薄めたリンス液や毛玉取り用ローションを毛に吹きかけて作業するとほぐしやすくなる。
  • 自分で無理な場合は、ドッグサロンなどに処置をお願いする。

 (毛玉を取りやすくするローションというのも市販されている)
 

犬の毛玉を予防する方法

なんと言っても毛玉ができてしまったら当の犬も苦痛、それを取る私たちのほうも大変。やはり普段から毛玉ができないように予防するのが一番でしょう。そのためにはまめにブラッシングをすること。特に毛玉ができやすい箇所はチェックすることをお忘れなく。ただし、頻繁にブラッシングをやり過ぎると折角伸びてきた毛を抜いてしまうなんてこともありますので、適度なブラッシングを心がけてください。また、シャンプー後は一見外側の毛が乾いたように見えても内側の毛は濡れたままということもよくあります。そのままにしておくと毛玉になりやすく、また湿った箇所の皮膚が炎症を起こすこともありますので、しっかり乾いたかどうかチェックしましょう。

ブラッシングはただ被毛を綺麗にしたり、毛玉予防になるだけではなく、愛犬とのコミュニケーションをはかったり、病気などの異変に早く気づけるという要素もあります。うちのコはブラッシングが嫌いだからと放置せず、少しずつブラッシングに慣らすようにトレーニングすることも大切だと思いますよ。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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