オリジンーヌ・カカオ 新橋店の店内
まずお店を訪れて私が感じたのは「明るさ」そして「親しみやすさ」です。自由が丘の本店がシックな雰囲気だとするとこちらはナチュラルでオープン。白いエントランス、そして白い壁と明るい店内が印象的です。また川口シェフがこだわったのは、入口からすぐにケーキのショーケースが見えるよう、入口とショーケースを近くする、ということです。
お店の前の通りを歩いている人にも、美味しそうなケーキが目に入り、お店の中がすぐに見えることで親しみを持ってもらえるようにという配慮があります。
そしてエントランスを入って右を向くと、チョコレートのショーケースがあります。
「まずはケーキの方が親しみやすいでしょう? まずお菓子を食べてもらって、それからチョコレートに入ってきてもらうイメージです」とおっしゃる川口シェフ。
「まだまだチョコレートのすそ野が広がっていません。チョコレートを広めないといけないと思うんです。美味しいね、と言っていただくために食べやすいお菓子から裾を広げていって、色々な意味でチョコレートを知ってもらいたい。そしてチョコレートを知ってもらうために色々な切り口を表したい」
そんな川口シェフのお考えは、このように店内のショーケースの配置にも反映され、また商品構成にも表れています。オリジンーヌ・カカオには、幅広い年代の方が「美味しいね」と楽しめるケーキから、チョコレート通が唸るチョコレートまで、幅広いチョコレートの表現が存在するのが大きな魅力。チョコレートの世界への入り口となる美味しさがやさしく存在しているのです。
次ページでは、新作ケーキの他、様々なチョコレートをご紹介します。