子供を怖がりにしないために親ができることとは?

怖がる子と怖がらない子、その違いは…?

怖がる子と怖がらない子、その違いは…?

子供の怖がりは生まれつきのものなのでしょうか? それとも、経験によるものでしょうか? イギリスの研究で判明した子供たちの意外な反応。そこから導き出す怖がりな子にしないためのヒントとは?

 

本物の生物と触れ合いながら学ぶ方が効果的に学習できる

「子供達は、おもちゃよりも、本物の動物が好き」(*)

イギリスの学術誌がこんな研究結果を発表しました。普段から子供と一緒にいるママとしては、「うんうん、そうそう!」とうなずいてしまうような内容ですよね。

この研究には、11ヶ月~40ヶ月の赤ちゃんが参加しました。実験は3段階で行われ、いずれの段階でも、本物の生物(魚、ハムスター、ヘビ、クモなど)とそれを模したぬいぐるみやおもちゃを用い、子ども達の遊び方を比較をしました。

この研究で分かったのは、子供達は、魅力的なおもちゃ以上に、動いている動物や生物に興味を示したということ。11ヶ月の赤ちゃんでも、この傾向が見られたそうです。

生き物とおもちゃ、両者との触れ合い方を比べると、
  • おもちゃより、生き物と一緒に多くの時間を過ごした
  • その遊び方の質も高かった
  • 生き物に対しての方が、身振り手振りを多く示した
  • 話す内容も生き物について話題にすることが多かった
  • おもちゃよりも生き物についての質問を大人に投げかけた
とのこと。これらの結果から導かれた結論は、「子供は、本物の動物、生物と触れた方が、多くを学ぶだろう」ということでした。

要は、同じことを学ぶのでも、「リアルに」が効果的ということですね。ここまでは、私達も納得の内容ではないでしょうか。


 この研究が見出したもう1つの意外な結果とは?

ただ、意外だったのは、大人が怖がってしまうような生き物、たとえば、ヘビやクモなども、子供達は大好きだったのだそうです!

この研究で見出された大事なポイントは、ヘビやクモなどの生き物を怖がるのは、人間が生まれ持った性質ではないということ。

それらを怖がるのは、学習によるもの。しかも、親から学ぶ部分が大きいだろうと結論づけています。


「怖い」という言葉を使わない子育て

「怖いものは親から学ぶ」というこの結論は、筆者が、自分の子育てでも実感している部分。我が家は、育児のこだわりの1つとして、子供との会話に、「怖い」という単語をあえて使わずに育ててきました。大きくなった今も自分から使うことはありません。

小さかった当時は、暗い部屋に入るときなどは、わざとノリをよくして入っていったものです。親があれこれと警戒する様子を見せると、子供はそれをそのまま受け取るようになってしまうからです。そのおかげか、今もまったくお化けや暗がり、虫などを恐がることはありません。

「プラス思考の子育て:ママだから伝えていきたいこと」 でも書いたように、子供は親の考え方をスポンジのように吸収していきます。だから、ママが怖い素振りを見せると、子供は、「これは怖いものなのだ」「これは用心した方がいい」と警戒心を強めてしまう可能性が高いのです。

ある程度の年齢になると、お友達からの情報も入ってくるので、それは仕方ないとして、親が子供に恐怖心を植えつけない働きかけはしていきたいもの。よくやってしまう「早く寝ないとお化けが来るよ」のような対応も、結果的に、怖がりな子を作ってしまう可能性があるのでおすすめしません。

怖いものを増やしてしまうと、結果的に、その子の行動範囲を狭めてしまうことになります。「お化けが怖くて寝つけない」「暗くて廊下を歩けない」では、ママも困ってしまいますよね。好奇心旺盛にズンズン進んでいって欲しいというママ、あえて、「怖い」を使わない子育てもおすすめですよ。


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*出典:イギリスの学術誌 British Journal of Developmental Psychology (2012)「Young children's interest in live animals」より



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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。