魔法の花、プリザーブドフラワー
生花のような柔らかさや質感を持つ魔法の花、プリザーブドフラワー。近頃はお手頃に手にすることができるようになり、いろいろな場所で見かけることも多くなったと思います。
プリザーブドフラワーは、お花の中にある水分を抜いて、その水分を特殊な保存液に置き換えることにより、水やりをしなくても数年は美しく楽しむことができるお花です。
特殊な液といっても、危険な化学物質ではなく、例えばファンデーション等に用いられている保湿成分に近いもので作られています。その保湿成分が、湿潤時には空気中の水分を吸い、乾燥時には逆に吐き出すことで呼吸するようにして、プリザーブドフラワーはその瑞々しさを保っているのです。
プリザーブドフラワーの歴史
プリザーブドフラワーは、20世紀の終わり頃にヨーロッパで開発されました。その後、多くはコロンビアやエクアドル、ケニヤという遠い地で生産され、日本に輸入されていました。そして中国で生産され始めてからは、よりお手頃に日本でも手にすることができるようになりました。現在、市販のプリザーブドフラワーもいろいろなお花が出回っています。プレゼントとして人気がありますし、自分でアレンジするのも楽しいですね。日本で圧倒的に人気なのは、バラのプリザーブドフラワーです。
しかし市販品は花の種類や色、大きさのバリエーションに限りがあるのが残念なところ。数年前に開発された画期的な製作用液によって、現在ではたくさんの種類のお花を自分でプリザーブドフラワーに作れるようになっています。プリザーブドフラワーの教室も日本各地で開かれています。