より美しく、キレイな口元に仕上がることを目標として行われる審美歯科
通常の虫歯治療の場合だと、保険の適用される材料と治療方法で機能的な回復を目指すので、仕上がりとしては金属が見えたり、長期的な時間の経過に伴い変色してしまったりと、審美(見た目の美しさ)的には考慮されません。
一方、審美歯科では、保険適用の素材や治療法以外にも自費治療を行うことができます。
以下、代表的な審美歯科治療を4つご紹介します。
ホワイトニング治療
ホワイトニング治療とは、歯にホワイトニング用のジェルを乗せるなどして、歯の漂白を行う治療です。審美歯科で行うオフィスホワイトニングと、ご自宅で行うホームホワイトニングがあり、両方を併用して行うことで、ホワイトニング後に起こる色戻り (一旦白くなった後に、元の色に戻ろうとする働き)を防ぎながら、 白さをステップアップしていくことが出来ます。
以前のオフィスホワイトニングでは、ジェルを塗ってレーザーを当てて…というものが一般的でしたが、最新のホワイトニングは特殊なジェルのみで行うことが出来るので歯に痛みが出にくく、身体にも優しい治療法になっています。
また、以前のレーザーなどを使う方法では、治療後に歯の温度を下げて休ませるための時間(ダウンタイム)が必要でしたが、新しい方法では歯に熱を持たせないため、連日の治療が可能になっています。
ホワイトニング治療は歯を削ることなく白く出来る治療法なので、広く行われています。
オールセラミッククラウン治療
歯の周囲をぐるりと削り、セラミックで作られたクラウン(被せ物)をセットする治療です。
歯の色を明るくするだけでなく、歯並びや歯の形も整えることが出来ます。
オールセラミッククラウンは、保険適用の被せ物 (前装鋳造冠:ぜんそうちゅうぞうかん)のように 長期的に使用した場合に、変色や歯ぐきの黒ずみを引き起こすことがなく、とても自然な色味と、明るい白さを持っています。
また透明感も、オールセラミッククラウンによるものが、一番自然に表現されます。
歯をあまり削りたくないとご希望の方には、ラミネートベニア治療という 治療もあります。
歯の表面だけを薄く削り、セラミック製のシェル(薄片)を貼り付けます。
大がかりな歯並びの調整は難しいですが、前歯の隙間を埋めたり、 テトラサイクリン歯(幼少の頃の抗生物質の接種等で歯に縞模様が出ている状態)でお悩みの方には効果的な治療方法です。
どちらの治療でも、歯の先端にかけて色味のグラデーションをかけていくことや、 歯ぐきの内側数ミリにセットすること、お顔全体のバランスを見ながら形や角度を決めていくことなど、 ドクターと歯科技工士の高い技術が要求される治療です。
次のページではセラミックインレーやインプラント治療をご紹介します。