本の構成や対象年齢・ジャンルなど図鑑を選ぶポイントは様々ですが、今回は、初めての1冊におすすめの、子どもの好奇心を刺激する『はっけんずかん』シリーズをご紹介します。
図鑑なのにしかけつき? 子どもが喜ぶ工夫がいっぱい!
図鑑の楽しみは、小さい子こそよく知っているもの
子どもたちは、1冊の図鑑の中でも、好きな部分を繰り返し読むことが多いのですが、『はっけんずかん』は最初のページから読み始めて、終わりまで順に読み進めていける図鑑です。しかけを楽しみながら、読みものとして図鑑を楽しむことができるのです。
どんな構成になっているの?
では早速、全体についてご説明します。『はっけんずかん』は、しかけページと標本ページで構成されています。しかけページは、シンプルで温かみのあるイラストにしかけがほどこされています。
ポイントを押えて抽象化されたイラストは、子どもたちが特徴をつかむのに最適。そこにしかけられたとびらをめくると、普段なかなか見ることのできない海の中や鳥の巣が見える……!
興味がぐっと深まる工夫がなされています。
それに対して標本ページは、写真もしくは精密画です。何かに興味が出てくると、細かいところも気になってくるもの。一見同じように見えても、よく見ると違う……そんなこともよくありますよね。もっと知りたいという欲求にきちんと応えてくれます。
幼児から小学校低学年向けに作られているため、本文は、ひらがなで書かれています。しっかりした作りで、本の角が丸いのもポイントです。しかけ部分は、何度もめくるためやはりちぎれやすいのですが、それでも一般的なしかけ絵本と違い、単純なとびらなので、簡単に補修できます。