若い人も意外に高い関心を持っている

検査の希望年齢別

検査の希望には、あまり年齢差がないようです。


染色体異常は高齢出産では増加します。ダウン症の場合、35歳未満での発生率は約1000分の1ですが、40歳では100人に1人くらいになります。この事実から、出生前診断は、高齢出産の人が強く希望する検査だと考えられてきました。

しかし今回の調査では、若い人もこの検査に高い関心をもっていることがわかりました。「受ける」と答えた人は高齢出産では24歳未満の人の2~3倍多かったのですが、「受けるかもしれない」と答えた人と合計すると、25歳から39歳まであまり変わらなかったのです。そして、「受けない」と一番たくさんの人が確答したのは、リスクが特に高い40代前半の人たちでした。

リスクが高い人ほど検査を望むわけではない

おそらく、高齢出産の人は胎児の染色体異常について以前から知識があり、そのことについて深く考える時間を持ってから妊娠している人が多いためだと思います。やっと授かった唯1人の子どもなので絶対に産みたい、と思っている人も年齢が上がるほど増えます。不安は大きいのに、結局はそれをこらえて「検査は受けない」という結論に達する人が多いということです。

その一方で若い人は、染色体異常の発生率が低いですが、先天異常や病気にかかわる人生経験を持つ人も少なく、心の準備がないまま、いきなり検査の報道や情報に触れた状態なのかもしれません。

妊婦健診の現場にいる医師や助産師さんに聞いても、新型検査について熱心に聞いてくる人には若い人、もしくは孫の心配をするおばあちゃんが多いという声がよく聞かれます。

またアンケートでは、20代でも前回の妊娠で羊水検査を受けたという人が37人中5人もいました。染色体異常のリスクは、不安には比例するのでしょうが、検査の希望には必ずしも比例しないようです。

では最後に、「新しい検査はいったいどんなもの?」と思っている方に、この検査の概略をお伝えしましょう。