妊娠の基礎知識/出生前診断・新型出生前診断

皆はどうする? 染色体異常がわかる新しい出生前診断(2ページ目)

新しい出生前診断「母体血胎児染色体検査(NIPT)」。どう考えればいいのでしょうか? 全国150名の妊婦さんと育児中のママに、この検査を受けたいかどうかを聞いてみました。

河合 蘭

執筆者:河合 蘭

妊娠・出産ガイド

「受ける」と答えた人は全体の1割にとどまる

円グラフ

検査に対する感じ方は、人それぞれ。


150名の回答は、実はかなりばらばらでした。今回のアンケートで一番多かったのは「受けるかもしれない」と回答した人で全体の3割弱(28.7%)を占めました。でも、その次には「わからない(22.7%)」「多分受けない(20.7%)」、「受けない(17.3%)」といった、どれも2割前後の回答が続いています。「受ける」とはっきり答えた人は一番少なく、全体の1割(10.7%)でした。


検査が進化しても、人工妊娠中絶を考えない人には意味がない

この調査では、マスコミが伝えているような「たくさんの母親が検査の開始を切望している」という空気は感じられませんでした。検査に関心があり迷っている人はたくさんいましたが、だからといって検査に飛びつくわけではなく慎重に考えている人が多いようです。

全体の4割弱を占めた「受けない」「多分、受けない」と答えた人にその理由を聞くと、多くの人が「異常があっても、どうしようもない。自分には人工妊娠中絶を選ぶことはできない」と答えました。

羊水検査の経験者は1割

回答者のうち、前回の妊娠中で羊水検査を受けている人は全体の約1割でした。ですから新型検査の希望者の割合と、変わらなかったことになります。

「受ける」と答えた人と「受けるもしれない」という人も合わせると3割になりますので、「羊水検査は受けたくないけれど、新しい検査なら受けてみたい」という人は出ることでしょう。ただこの調査を見る限り、その人たちは全体の数割以内にとどまりそうに思われます。

次に、この回答を年齢別に見てみます。

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