「エっ、これが北欧、デンマークの椅子?。。。それも、あのHANS.J.WEGENE/ハンス・J・ウェーグナー氏のデザイン?」・・・・・最初にこの椅子を見た時の印象である。

この椅子はまさに中国椅子そのものであり、名前も『The Chinese Chair/中国椅子』である。

↑独特なフォルムの中国椅子  16世紀後半~17世紀 (引用文献:「椅子の世界」 光藤俊夫著 グラフィック社 1978 )



ウェーグナー氏の椅子デザインの初期は、中国椅子の影響がかなり大きい。
古い中国の椅子が持っている、独特なプロポーションやディテール(詳細)に魅了されたウェーグナー氏は、プロポーションやディテールを保ったままレプリカを製作し、リ・デザイン(再構築)することによって、それまでの椅子(板状の背もたれがある)のスタイルを変えてしまったのだ。
もちろん、当時ヨーロッパを一世風靡した東洋の文化、芸術、工芸等が下地になっていることは言うまでもない。

↑板状の背もたれにかわって、肘掛けと笠木(通常、背もたれの上部にある横木のこと)が一つの繋がった部材で表現されている



そしてこのThe Chinese Chairの後、1950年に発表したThe Wishbone Chair・・・通称、『Yチェアー』The Wishbone Chair・・・通称、『Yチェアー』は、一連の中国椅子シリーズの集大成であり、ハンス・J・ウェーグナー氏を世界的なデザイナーにした。