ETF/東証に上場するETF(上場投資信託)の特徴

高配当株に投資するETF、その魅力と実力は?(3ページ目)

株式投資といえば値上がり益を狙うものと考えがちですが、近年は配当を重視する投資が広がりをみせています。高配当銘柄への投資に便利なのが高配当株ETF。その特徴と運用実績についてみてみましょう。

執筆者:村岡 里香

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高配当株ETFと高配当株ファンドの直近の成績を比較

高配当株投資といえば、高配当株ファンドを思い浮かべる人も多いでしょう。ファンドマネージャーが銘柄を選定して投資する高配当株ファンドにくらべ、機械的に指数に連動する高配当株ETFは運用成績で劣っているのでしょうか?

ここで、高配当株ETFと高配当株ファンドの、実際の運用成績をみてみましょう。NEXTFUNDS野村日本株高配当70連動型上場投信は上場間もないため、2010年5月から上場している上場インデックスファンド日本高配当と一般のファンドの直近の運用実績を下の表にまとめました。

2013年2月28日時点のデータ

※2013年2月28日時点のデータ


上記の高配当株ファンドは、純資産が30億円以上で中長期の運用成績が好調なものをピックアップしました。上場インデックスファンド日本高配当は運用期間がまだ3年に満たないため直近1年という短期間の比較になりますが、TOPIXはもとより、一般の高配当株ファンドと比較しても良好な運用成績といえるのではないでしょうか。

また、高配当株ファンドの信託報酬は年1%以上であるのにたいし、高配当株ETFは年0.3%台という安さです。このコストの差は長期保有すればするほどETFの運用成績に有利にはたらく可能性があります。

高配当株ETFに投資する際のポイント

高配当株ETFへの投資には注意点もあります。やはりいくら高配当による収入があっても、価格がそれ以上に大きく値下がりすれば相殺されてマイナスになってしまいます。長期保有を前提に、できるだけマーケットが値下がりし、配当利回りが上昇した場面でこつこつ買い拾っていく戦略をおすすめします。

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