45年のノウハウが詰まったミサワホームの「GENIUS Vi」
特徴は全10タイプ、300超のプランを有しているということで、これはミサワホームが45年間に培ってきた住まいづくりのノウハウが詰まっているということです。10タイプの内訳は、「広い家」「学びの家」「KURA(くら)の家」「KURAの家O」「育む家」「育む家L」「育む家W」「自由空間の家」「ふたりの家」というラインアップとなっています。ここでは、各タイプの説明を割愛しますが、要するに10タイプの中に子育て対応や高齢者・加齢配慮、収納の確保、空間の多様な活用、二世帯同居など様々なノウハウが詰まっており、300超のプランの中から、皆さんのニーズに合うものを探してください、ということです。
前ページで企画型住宅は自由設計のノウハウが反映されていると書きましたが、例えば子育て世帯向けのプランであれば、家族のコミュニケーションを促す仕掛け「センターリビング設計」や、家事時間の短縮に効果がある「サーキュレーションプラン」(キッチンを中心に行き止まりのない動線)などがあります。
もちろん、企画型住宅ですからある程度の制約はありますが、同社の関係者によるとそれは「外観デザインくらい」とのこと。外観デザインはハウスメーカーの差別化ポイントであるため制約があるわけですが、それ以外は「準フリー設計」となり、部分的な設計の変更や、極端な狭小変形敷地以外だったら対応可能ということです。
ところで、企画型住宅というと自由設計に比べて基本性能が劣っているというイメージがあるかもしれませんが、決してそんなことはありません。「GENIUS Vi」では、例えば地震対策として制震装置「MGEO(エムジオ)」が標準搭載となっていますし、居住空間の質も自由設計と変わりません。
子育てや学習、家事動線への配慮も充実
で、見学会で見てきたのが前述した10タイプのうちの「学びの家」の分譲建物でした。近年、親が家事をし見守りながら、子どもが宿題などをする環境が、子どもに学習する習慣を付け、コミュニケーションを深めることなどに良い効果が期待されるといわれるようになってきました。それを、その建物ではキッチン横に設ける「ファミリーライブラリー」として取り入れることで実現していました。このほか、前述の「サーキュレーションプラン」や「センターリビング設計」、さらにはミサワホーム独自の環境配慮設計「微気候デザイン」なども確認することができました。
また、外観にはここ数年、ミサワホームが特に自由設計商品の提案で力を入れているタイル外壁も採用されていました。タイル外壁は質感が高く、しかも汚れにくいため、メンテナンスなどの点で有利なのです。
「GENIUS Vi」はこのように、ハード面だけでなくソフト面も含め、充実した内容となっていました。しかも、量産効果が期待でき、商談なども短期間に進むという特徴から、自由設計での建築に比べ、割安感のある住まいづくりも期待できます。
ですので、その特徴を理解した上で、ある程度の制約を許容できるという方なら、自由設計のストレス(細やかな打ち合わせが必要など)を感じず、スピーディーに良質な住宅を建築できるという、企画型住宅のメリットを存分と感じながら、住まいづくりにあたれるという可能性があるのです。
ミサワホームでは、「GENIUS Vi」を含む複数棟の建物を見学できる「MISAWAプラザ」という見学会場を全国に展開するそうです。同社を含め企画型住宅に関心を持ち、その内容を見極めたいという方は、是非訪れてみてはいかがでしょうか。