受験資格・日程・試験科目
行政書士試験には受験資格がありません。よって、外国国籍であっても受験は可能です。日程ですが、試験は11月第2週日曜日に実施されます。そして、試験時間は、13時から16時までの3時間です。試験の方法は、筆記試験のみで口述試験はありません。次に、受験申込期間ですが、8月上旬から受験申込書の配布がはじまり、申込受付期間は9月上旬までです。受験料は7000円(平成24年度)です。なお、試験日程等は、財団法人行政書士試験研究センターでご確認ください。
試験科目は大きく分けると2つのグループに分けることができます。「法令科目」と「一般知識」です。
法令科目は、行政書士の業務に関し必要な法令等として、憲法、行政法(行政法の一般的な法理論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法及び地方自治法を中心とする。)、民法、商法及び基礎法学の中から出題されます。他方、一般知識は、行政書士の業務に関連する一般知識等として、政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解が出題されます。
配点及び合格基準について
配点ですが、法令科目は、5肢択一式形式の出題が40問で160点、多肢選択式が3問で24点。記述式が3問で60点です。合計244点になります。他方、一般知識は、5肢択一式形式の出題が14問で56点になります。なお、一般知識には、多肢選択式と記述式はありません。 法令科目と一般知識を合わせると、合計300点満点になります。行政書士は法的書類作成が仕事です。
また、合格基準ですが、国家試験の士業としては珍しく絶対評価の試験です。つまり、合格基準点を取りさえすれば合格します。理論上、全員合格も全員不合格もありえるのです。
具体的な合格基準としては、次の要件をいずれも満たした者が合格者となります。1、行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、122点以上である者。2、行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が、24点以上である者。3、試験全体の得点が、180点以上である者。
つまり、行政書士試験は、法令科目5割、一般知識4割、全体で6割の点数を獲得すると合格です。