貯蓄/貯蓄する基本の方法

子どもが小さいうちに「貯蓄グセ」をつけないと危険?

お子さんが生まれると何かとお金がかかりますよね。でも、実はお子さんが小さい時期に全く貯蓄をする習慣ができていないと、これからどんどん大変になっていってしまうのです。その理由についてお伝えします。

西山 美紀

執筆者:西山 美紀

貯蓄ガイド

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子どもが小さい時期に貯蓄0円だと……これからどんどん大変になる

夫婦2人の時代に比べて、お子さんが生まれると出費がいっきに増えますよね。おむつや哺乳瓶、ベビー服、おもちゃに便利グッズなど……買うものが次々と出てくるのではないでしょうか。

そして、保育園や幼稚園に通い始めると、月々の料金だけでなく、園で使うグッズや洋服、さまざまなイベントに出るための費用などもかさんでいきます。
 
子どもは大きくなればなるほど、お金がかかっていく?

子どもは大きくなればなるほど、お金がかかっていく?


ところが、費用がかさむからといって、月々の収支が0、または赤字となり、貯蓄がまったくできていない状態ですと危険です。これからどんどんお金のやりくりが大変になっていく時期だからです。
 

子どもの教育費はどんどん膨らんでいく!

文部科学省の「子供の学習費調査」(平成26年度)によると、幼稚園から高校までの教育費(授業料や給食費、修学旅行費、教科外活動費などを足した学習費総額)は、オール公立なら約527万円、オール私立なら約1771万円です。

これを約15年間でならして計算してみると、1年あたりの教育費は、オール公立なら約35.1万円、オール私立なら約118.1万円。保育園や幼稚園に通われている方は、1年間の出費で比べてみると「それほど高くはないかな」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

ところが、お子さんが大きくなるにつれて、どんどん増えていくのが、習い事代やお小遣い、食事代、洋服代、趣味などの出費。これは侮れません。月々2万円、3万円と増えていけば、1年あたりで20万、30万円と、10万円単位でアップしていきます。

さらに、日本政策金融公庫の「教育費負担の実態調査」(平成27年度)では、大学生の1年間あたりの教育費(学費、食費娯楽費などを足した学生生活費。4年間でかかる総額を4で割った場合)は、国立の自宅通いで約114.4万円、国立の下宿で約250.5万円、私立(文系の場合)の自宅通いで約168.9万円、私立(文系の場合)の下宿で約305.0万円です。

月々の出費が、それこそケタ違いにアップすることをおわかりいただけると思います。
 

いま貯蓄0円のご家庭なら、月々5000円でも貯めるクセをつけよう

一方、収入の方はいかがでしょうか? 毎年収入がアップすればいいのですが、この不況下、据え置きか、ボーナスなどが減額になっているご家庭も多いことと思います。よって、収入について考える際は、「現状維持のまま」として考えた方が安全でしょう。

では、現在の収入のまま、お子さんにかかる費用がどんどん増えていった時に、果たして対応できるでしょうか。そのための備えを、早めにしておく必要があるのです。

そこで、お子さんが小さいうちから、”貯めグセ”を付けておくことをオススメします。貯蓄0円のご家庭なら、月々5000円でも構いませんので、貯めるクセをつけるようにしましょう。

その際のポイントは、「必ず生活口座とは”別の口座”で貯める」こと。生活口座に貯めていると、うっかりおろしてしまったり、クレジットカード等で使い込んでしまう危険性があるからです。お子さんがいると何かと出費がかさんで大変かと思いますが、ぜひ今日から少しずつ貯蓄してみてくださいね。 

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