映画/映画関連情報

アカデミー作品賞、過去の名作12本を振り返る

2月24日(現地時間)に発表される第85回アカデミー賞!映画史の歴史に名を刻まれるのはどんな作品か興味ありますよね。でもその前に、これまでの受賞作を振り返ってみましょう!ここでは2000年以降の作品をご紹介します。いずれも力作名作揃い。見て損なしですよ!また作品紹介とともに、その年のオスカー授賞式で何があったのか……という、プチ情報もお届けします。

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

第73回作品賞『グラディエーター』


『グラディエーター』

ラッセル・クロウを大スターにした映画『グラディエーター』

古代ローマを舞台にしたリドリー・スコット監督の歴史活劇。陰謀により家族を失い、奴隷に身を落としたマキシマス(ラッセル・クロウ)が、皇帝の座についたコモデゥス(ホアキン・フェニックス)に復讐を誓う。奈落の底からでも決してあきらめず、這い上がり、闘う意志を貫く熱い男マキシマスを演じたのはラッセル・クロウ。彼はこの映画でアカデミー主演男優賞を受賞しました。

監督:リドリー・スコット
出演:ラッセル・クロウ、ホアキン・フェニックス、コニー・ニールセンほか

★オスカープチ情報
作品賞と監督賞はW受賞が多いのですが、この年の監督賞はリドリー・スコットではなく『トラフィック』のスティーヴン・ソダーバーグが受賞。ちょっといじわるな結果になりました。リドリーは巨匠と言われながら、いまだオスカーは無冠です。


第74回作品賞『ビューティフル・マインド』


『ビューティフル・マインド』

トリッキーなクライマックスに誰もがビックリした『ビューティフル・マインド』

ノーベル経済学賞を受賞した実在の天才数学者ジョン・ナッシュの半生を描いた異色作。ジョン(ラッセル・クロウ)は、研究に没頭し、ついに「ゲーム理論」を発見。希望の職につき、結婚もして幸福なジョンだったけれど、彼の理論が暗号解読に利用されてしまう。実在の人物を描いた作品には珍しく、トリッキーな演出で観客を驚かせたロン・ハワード監督は本作で監督賞受賞。すべてがひっくり返るラストに驚きつつも、ジョンと妻(ジェニファー・コネリー)の夫婦愛にはしみじみ感動。

監督:ロン・ハワード
出演:ラッセル・クロウ、エド・ハリス、ジェニファー・コネリー、クリストファー・プラマー、ポール・ベタニーほか

★オスカープチ情報
この年のアカデミー賞主演男優賞はデンゼル・ワシントン(『トレーニングデイ』)、主演女優賞はハル・ベリー(『チョコレート』)。ハルは有色人種初のアカデミー主演女優賞受賞となり、会場は湧き上がりました。


第75回作品賞『シカゴ』


『シカゴ』

ブロードウェイの人気ミュージカルの見事な映画化『シカゴ』

伝説の振付&演出家ボブ・フォッシーの名作ミュージカルの映画化。1920年のシカゴ。スターを夢見るロキシー(レニー・ゼルウィガー)は、自分をだました愛人を撃ち殺し、留置所に送られます。そこで彼女は、夫を殺した罪に問われていたスター女優ヴェルマ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)に出逢い……。ミュージカル舞台の手法を取り入れて、きらびやかな世界を作りだしたのはロブ・マーシャル監督。歌と踊りと芝居で、圧巻パフォーマンスを見せたゼタ=ジョーンズは助演女優賞を受賞。

監督:ロブ・マーシャル
出演:レニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、リチャード・ギアほか

★オスカープチ情報
作品賞と監督賞が割れて、監督賞は『戦場のピアニスト』のロマン・ポランスキーが受賞。しかし、77年に米国で起こした罪で実刑判決を受けていた監督は、逃亡犯として米国には入れず、晴れの受賞式には姿を見せることができなかったのです。

次のページは第76回~78回受賞作。『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』など
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます