3日目 ヴェンゲン滞在~ユングフラウヨッホ観光
ユングフラウ地方の数あるビューポイントの中でも、常に一番人気のユングフラウヨッホ。ヨーロッパで最も標高が高い鉄道駅(3,454m)で、展望台やレストランなどを備えています。ユングフラウヨッホへ行くには、まず登山電車でクライネ・シャイデックへ。ここで別の登山電車に乗り換えて、ユングフラウヨッホを目指します。ヴェンゲンからの所要は、乗換えを含めて約1時間半。
ユングフラウヨッホは年間を通して世界中からの観光客で賑わっています。登山電車は、特に午前中からお昼前後が混雑します。午後遅めの時間帯が比較的混雑が少ないので、もし午前の天候が悪い場合は、午後まで待っても良いでしょう。
夏のヴェンゲン周辺は、ハイキング天国。ヴェンゲン村中から大型のロープウェイに乗り、メンリッヒェンの展望台に上がることができます。ここからクライネシャイデックまで、約1時間半のハイキングコースが人気です。
ヴェンゲン周辺のハイキングコースの中でガイドが特におすすめしたいのが、クライネ・シャイデックからヴェンゲルンアルプまで歩くコース(歩行約1時間半。やや健脚向き)。ユングフラウやアイガーが目の前に迫り、ときおり行き交う登山電車が絶好の被写体になります。日本からの団体ツアーも、このコースはほとんど歩かないので、とても静かな雰囲気を楽しむことができるでしょう。
4日目 ヴェンゲン滞在~シルトホルン観光
ユングフラウ地方の中央部に位置するヴェンゲンは、シルトホルン方面へのアクセスも便利です。まず登山電車でラウターブルンネンまで下り、ロープウェイでグリュッチアルプ駅へ移動。ここで鉄道に乗り換えて、ミューレンに到着です。ミューレンは、ヴェンゲンと同じようにガソリン車乗り入れ禁止の村。アイガー、メンヒ、ユングフラウ三山が美しく並びます。ここにもホテルが10軒ほどあるので、宿泊の拠点としても良いでしょう。
さらにミューレンからロープウェイで、シルトホルンの展望台に上がることができます。山頂の回転レストラン「ピッツグロリア」でのランチがおすすめ。レストラン自体がゆっくり回り、約1時間かけて一周します。座ったまま360度の変化に富んだパノラマが広がります。
帰りにもし時間があれば、小さな可愛い村ミューレンでのんびりと散策を楽しむのも良いでしょう。
5日目 ヴェンゲン~(15分)~ラウターブルンネン~(20分)~インターラーケン・オスト~(20分)~シュピーツ~(30分)~フィスプ~(1時間)~ツェルマット
5日目はスイス中央部のユングフラウ地方から、イタリアの国境に近いツェルマットに移動です。ヴェンゲンから登山電車でインターラーケン・オストに戻り、シュピーツ、フィスプで列車を乗り換えてツェルマットを目指します。シュピーツからフィスプの区間は、ほとんどトンネルの中。近年完成したアルプスを縦断するレッチベルグ基底トンネルです。このトンネルのおかげで、ユングフラウ地方からツェルマットへのアクセスがぐっと便利になりました。
フィスプを出た列車は、標高1620mのツェルマットを目指し、山あいの路線を登ります。ツェルマットに着くと、今まで姿を見せなかった天空に切り立つマッターホルンが、ようやく姿を現します。