子供の英語教育/インターナショナルスクール

ASIJが新しいプログラムを作ります(2ページ目)

なんと、なかなか入学が難しいASIJが2013年秋から、新しいプログラムを作ります。六本木にあるEarly Learning Centerの中に、日本人幼児を対象とするイマージョンプログラムのクラスを一つ作ります。システムも教育の質も高いので人気が出るでしょう。定員16名なので早めのお申込みを!

清水 万里子

執筆者:清水 万里子

子供英語ガイド

インターナショナルスクール入学へ

ASIJのイマージョンプログラムに入園するメリットとして挙げられるのは次のようなことです。一般的には、小学校から通学するインターナショナルスクール入学はなかなか難しいことです。特にASIJのような老舗インターナショナルスクールとなると日本人枠は少なく、入学条件も厳しく、希望してもなかなか入れません。ASIJイマージョンプログラムは日本人幼児を対象にしていますから、英語力アップの教育をした上で、引き続き、ASIJ調布キャンパスの1年生になれます。つまり入学がいちばん難しいと言われるスクールに比較的簡単に入れるわけです。

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六本木にある園舎。都内にありながら学習環境を整えている

東京都内には、幼児を対象に英語保育をしている保育所式の小さなインターナショナルスクールがたくさんありますが、ASIJは、教育の質で選ぶなら最高峰だと思います。六本木という場所ですから、アクセスはいいですが、森と自然に囲まれた閑静な園舎というわけではないので、学習環境を気にする保護者は心配かもしれません。しかし、スクールとして限られた都内のエリアで、子供たちにできるだけ良い生活環境、学習環境を整えています。その努力にはスクールを訪問した私も感心しました。

教育法がおもしろい!プロジェクトアプローチ 

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畑で採れた野菜。自然と触れ合う学習も

六本木にあるASIJ幼稚園(Early Learning Center)の教育内容はとても面白いものです。プロジェクトアプローチと呼ばれる教育カリキュラムが組んであり、言葉の教育(ここでは英語)とともに算数的な能力、理科的な能力、社会的な能力をバランス良く育てられます。わかりやすく言うと、日本の場合、1時間目は国語、2時間目は算数、3時間目は理科、という風に時間割がありますね。科目ごとに時間が決められています。プロジェクト学習というのは、一つのテーマを決めて、それを中心にすべての教科に関係させていきます。たとえば、「water project(水)」を進めるとしたら、水に関係する絵本を読む、関係する言葉を調べる、水の量をはかる、においや色を調べるなど、国語的、理科的に関連付けて学びを深めていきます。自分で考える力が伸びる教育の仕組みです。

イマージョンプログラムの日程は、月曜~金曜の午前8:30~午後2:30までです。アフタスクールプログラムも充実しています。午後2:30~3:30で空手、日本語、鈴木メソード音楽教育、バレエ、フラダンス、ジムなどがあり、ディジースカウト(ガールスカウトの幼児版)もあります。

ASIJの日程・時間割はこちら。

プロジェクトアプローチは、日本の小学校の「総合的な学習の時間」に取り入れてもよい教育法ですね。英語教育の指導法に、CLIL(クリル)と呼ばれるContent and Language Integrated Learning(内容言語統合型学習)があります。ASIJのイマージョンプログラムにおけるプロジェクトアプローチはこれによく似ていますので、英語の学習としても必ず成果が出るでしょう。

教育のプロが関わるイマージョンプログラム

イマージョンプログラムの開発は、音声言語病理学の修士号を持っており、長年アメリカンスクールの生徒の言語教育に携わっているMarsha Rosenberg先生と、第二言語習得の教育分野で博士号をもつVirginia Rojas先生のもとで綿密に作られたASIJイマージョンプログラムです。

さて、募集事項は以下です。

<入学条件>
・2013年6月1日までに満4歳になる子ども
・日本語能力が優れている子ども。(英語力は問われません)
・ 一時保育や幼稚園など、過去に学習環境で過ごしたことがある子ども
・保護者のどちらかがコミュニケーションできる英語力があること


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力士がスクール訪問。子どもたちは相撲を体験する。

保護者の英語力に関してですが、何とかコミュニケーションできるレベルで良さそうです。ネイティブレベルである必要はありません。実際に子どもが入園時にはカタコト英語だった保護者がご自分で一生懸命に勉強してコミュニケーションできるレベルまで英語力を高めたという実例があります。子どもを預けるわけですから、先生たちの使う英語を理解できないと双方が困るわけですので、保護者の英語力を高めてもらえれば問題ありません。

これだけの規模と、幼児教育、英語教育、教員の質の高さがありますので、人気が出ることが予想されます。おそらく、定員16名のクラスはすぐにいっぱいになってしまうでしょう。現在、子供が3歳だったら、来年度の予約をとっておくとよいと思います。

私は、ASIJが幼稚園プログラム(Early Learning Center)とは別に、日本人幼児のイマージョンプログラムのクラスを作ったことにかなり驚きました。日本人幼児を受け入れるなら、現在あるクラスに入ればいい話です。ところが、それをせず、より丁寧に教育のことを考え、子供の英語力と心を十分に成長させたあと、ASIJの1年生に送りだすシステムを構築するとは意外なことでした。相手は幼児ですから手間も時間もかかりますし、世話も大変な仕事です。子供たちの成長が楽しみですね。今後もASIJイマージョンプログラムで成長する子供たちを取材し続けていきたいと思います。


■関連サイト:

The American School in Japan Immersion Program(日本語)
The American School in Japan(英語)
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