ダブルパッセージを解く手順
1つのダブルパッセージ問題を6~8分(平均7分)で解けるように意識してください。1. 時間を計りながら最初の英文を読む
長めのものは2分前後、普通の長さのものは1分台で読むのが目安
2. 最初の英文に関連した設問(2~3題)を解く
2~3問解くのにかけられる時間は、本文を読むのと合わせて3~4分が目安
*ここまでは、シングル問題と変わりませんので、ダブルに対して不必要な恐怖心や苦手意識を抱かないようにしましょう。基本的には、シングル問題を2つ解くのとそこまで変わりません。
3. 時間を計りながら2つ目の英文を読む(1~2分で)
4. 残りの設問(2~3題)を解く
特にダブルの後半には、両方の文書の情報を元に答えるクロスレフェレンスcross reference問題や時間のかかるNot問題があることが多いので、急ぎながらも慎重に解くようにしましょう。
(読むのも含めて3~4分が目安)
「速く解こう」と、急ぎ過ぎるあまり、5分で2問くらいの正答数になってしまう人は、しっかり7分かけて3~4問取るという意識を持つようにしましょう。
逆に、10分以上かかってしまう人は、どこで時間をかけ過ぎているのかを把握し、短縮すべき箇所を明確にしておいてください。
ダブルパッセージが終わったら
ダブルを28分で解き終えたら(14:28)、残りの33分でシングル問題(9個)をやります。最初の方の比較的簡単な問題は、読む時間も含めて、設問と同じか少ない分数(ふんすう)で解くようにします(例:2問→2分か2分以下、3問→3分か3分以下)。
後半の難しい問題は、英文も長く、読むだけでも時間がかかりますので、設問数よりも多い分数をかけるようにします(4問→5~6分、5問→6~7分)。
ダブルに加えて、シングルの後半の問題も解き切り、しっかり正答数を上げることができれば、かなりのスコアアップが期待できます。
*もしシングルパッセージを解き終えた後で、まだ時間が数分残っているようでしたら、最後にパート5の後半の中から、品詞問題などの簡単な問題を中心に、出来るだけ解くようにしてください。
TOEICの設問の答えは「言い換え表現」
パート7のシングルやダブルの難しい問題(パート3&4も同様)では、「本文で言われていることをうまく言い換えている選択肢が正解である」可能性が高いということをぜひ覚えておいてください。例えば、もし本文でFew employees are expected to get a pay raise this year.「今年度、昇給が見込める社員はほとんどいない」と書いてあったとしたら、The salaries of most workers will remain unchanged.「ほとんどの社員の給料は変わらないだろう」などと、うまく言い換えられているものが設問の答えである場合がほとんどです。
逆に言えば、正解には本文で使われている表現は使われないことが多いということです。
特に初級者の方は、同じ単語や言い回しを含んだ選択肢を安易に選んでしまう傾向があるので、要注意です。
例えば、本文にThe company will hold a training workshop for its new employees on Sunday.「同社は日曜日に新入社員向けの研修会を開催します」と書いてあったとしたら、The training workshop will be put off.「研修は延期される予定です」は、当然不正解です。
上記のような選択肢は、同じ単語や言い回し(ここではtraining workshop)だけを頼りに正解を選びがちな初級者を騙すために存在しているわけですから、このようなTOEICの策略にはまらないように気を付けましょう。