心を無にするって難しい!
考えないようにしようと思ってもつい考えちゃう(画像:イラストわんパグ)
それは、私たちのおしゃべりの中。「おしゃべり」と言っても、耳では聞こえない「心の中のおしゃべり」です。
実は、私たち人間は、一日中、心や頭の中で、声には出さない会話を展開しています。これを、Inner Conversation(心の中の会話)といいます。
たとえば、
「今日の夕飯はどうしようかな。お肉だけ、あとで買いにいきましょう」
「そのついでに振込みも済ませておこうっと」
「そうだ、出かける前に、洗濯を1回終わらせておいたほうがいいわね」
のような現実的なものから、
「なんなの、今の態度!感じ悪いっ!(ムカッ)」
「あの人、この間も○○だったし、絶対私のこと○○って思っているに違いないわ(イライラ)」
「あの子に連絡帳を持たせるの忘れちゃったわ!まったく私ってダメなんだから…(自己嫌悪)」
のようなマイナスの感情を引き起こすタイプのものもあります。
このように、私たちは起きている間中、頭と心を回転させて、声に出さない独り言を繰り広げているのです。人は考える動物、やめろと言われても、そう簡単に止められるものではありません。ためしにこれから1分間、何も考えずに、頭も心も空っぽにしてみてください。
どうですか?文字をいっさい頭に浮かべずに何も考えないでいるって、とても難しいですよね?
趣味に没頭するとストレス解消になるのも、実は、この「没頭=心を無にできる」からでもあるのです。それくらい、頻繁に、しかも気づかぬうちにしゃべっていることが多いのです。
>>次ページで、心のおしゃべりとイライラの因果関係を説明します。