産後の基礎知識/産後の準備

一人で抱え込まない!「産後プラン」のススメ(2ページ目)

出産後、何だかツライ!聞いていなかった!そんな思いをしていませんか?妊娠・出産に比べ、イメージすらしていなかったという声が多い「産後」。この時期どんなことが大切か、妊娠中から出来ることは何かを考えてみましょう。

執筆者:丑田 香澄

産後、どんな手を借りられる?

【写真】養生イメージ

まずは産後の身体をいたわるところから

女優の小雪さんが産後を過ごした、韓国の「産後調理院」が話題ですが、産後ケアはお金持ちの贅沢……ではありません。誰しも産後には人の手を借り、養生することが不可欠です。

日本でも、助産院での産後入院など施設滞在型の産後ケアがあるほか、民間や各自治体でも「産後ヘルパー」など訪問支援型の有料サポートが存在します。「家事代行」「ベビーシッター」など、家事・育児それぞれを支えるサービスも。また、今年2月に誕生した「産後ドゥーラ」(一般社団法人ドゥーラ協会認定)は、家事・育児に加えて「出産後の母親サポート」について学び、自宅で産後をトータルに支えてくれる存在です。

父親の家事・育児への関わりを考えることは大前提ですが、家族だけで頑張るのではなく、こんな時こそ友人を頼ることもオススメ。気心しれた相手が話し相手になり、数時間赤ちゃんを抱っこしてくれるだけでも、本当に有難いものです。

産後の母親にとって必要なことは、何も特別なことではありません。家事を手放し、赤ちゃんと一緒に少しでも休み、しっかりご飯を食べ、体力と気力を整えること。初めての連続である毎日を、応援する存在がいること。「おっぱい以外の子育ては、みんなに手伝ってもらう」そんなことが当たり前になればと思います。

産後プランを考えよう

どんな出産をしたいかを考える「バースプラン」は有名ですが、できれば妊娠中から考えてほしいのが「産後プラン」。育児グッズは準備しても、産後の生活を具体的にイメージしていない人が多いのです。少なくとも産後3~4週間は、母親が家事を行わずゆっくり休めるよう、夫婦でしっかり計画して体制を整えましょう。

まずは、産後に必要なことの洗い出し。料理・掃除・洗濯・買い物などの家事?、上の子の送迎、生まれてくる赤ちゃんのお世話などが挙げられます。その上で、父親・家族・外部サービスなど、誰が担当するかを定めること。たとえば産後入院などの施設型滞在は、専門家がいて安心だけれど、高価格。里帰り出産は、長期間のサポートがあるが、父親が育児に参画するきっかけが失われがちなど、メリット・デメリットを考えることが大切です。

夫婦・家族の危機を予防する意味でも、産後に備えることはとても大切。「絶対に他人を頼りたくない」と言っていた方が、人を頼らざるを得ない産後を経て、子育てだけでなく、人との関わりそのものが豊かになった、という話もあります。体力や気力を過信せず、産後こそ、周りの人にたくさん協力を求めましょう。

産後の養生の必要性については、また次の記事でご紹介します!
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※妊娠中の症状には個人差があります。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。体の不調を感じた場合は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。

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