カーナビやカーオーディオを含めた家電製品の動向を占う上で重要な家電の見本市=CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)が1月8日から11日までアメリカ・ラスベガスで行われたが、国内では11日から始まった東京オートサロンで、ケンウッドがカーナビの2013年モデルを発表。カロッツェリアもアプリユニットのバージョンアップ・モデルを参考出品するなど、早くも最新のカーAV機器が動き始めている。これらを参考に2013年のカーAVの動向を考えてみたい。

カーナビは、よりスマートフォンライクに

操作に、スマートフォン同様の画面をなぞる(ドラッグ)とか払う(フリック)といった操作を導入したカーナビは、昨年あたりから増えているが、ケンウッドの新「彩速ナビ」は、より進化した形でこれらのユーザー・インターフェイスを採用している。地図スケールの拡大/縮小を、2本の指で地図をつまんで広げたり狭めたりするピンチアウト/インでできるほか、画面の左右両サイドから引き出しのように2画面地図や地デジ映像などのウインドウを、ドラッグ操作で引き出せる機能も採用した。
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OSにAndroidを採用。タッチした指を横からスライドさせると子画面を引き出せる機能も


思えば、スマホを使い始めてからというもの、カーナビを操作するときでも、ついついスマホ感覚で画面をフリックしたりピンチイン/アウトして操作しようとしてしまうことがある。という具合に、すっかりスマホの操作系統に慣れてしまっている身としては、機器によって操作法を使い分けるよりも、統一性があったほうがうれしい。ケンウッド新「彩速ナビ」は、フルモデルチェンジにともない、OSをAndroidに変更し「Menu」ボタンならぬ「Home」ボタンを採用してカレンダーや時計、天気予報などのウィジェット・アイコンを表示するなど、見た目もスマホやタブレットに近づいている。今後も、このようなカーナビは増えるだろう。
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ケンウッド新彩速ナビ。Homeボタンを押すとカレンダー等のウィジェットが登場


スマートフォン連携はさらに強化

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アルパインはCESにイコライザー等の調整ができるiPhoneアプリを展示

スマホのアプリで検索した地点を簡単にカーナビに転送する、スマホで受信したインターネットラジオを聞く、インターネット経由で得たニュースをカーナビを通じて音声で聞く、SNSの書き込みをカーナビの画面で見たり書き込んで送ったりする…。カーナビとスマホの連携で、このような機能はすでに実現している。今後も、カーナビとスマホの連携はさらに強化され、多様なサービスが提供されるだろう。

例えばiPhoneの「Siri」と連携すれば、音声でさまざまな操作ができる可能性がある。また直接、カーナビとは関係ないが、アルパインはCESに、イコライザーなどオーディオのさまざま調整をiPhoneでできるアプリを参考出品していた。このように、カーナビに限らず、さまざまなことにスマホアプリの活用は考えられている。そうすることで、カーAVの本体側はシンプルな設計でも、アプリによって必要な機能を追加できるため、コスト的にも有利なのだ。