ETF/東証に上場するETF(上場投資信託)の特徴

短期で勝負!ブル・ベア型ETFの活用法(2ページ目)

代表的な株価指数と同じ動きをすることで知られるETFですが、最近では株価指数と異なる値動きをするタイプも登場しています。マーケット環境を選ばず収益を狙えるブル・ベア(レバレッジ・インバース)型FTFもその一つ。その特徴と活用法についてご紹介しましょう。

執筆者:村岡 里香

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ブル・ベア型ETFの活用のポイント

値上がり、値下がり、こう着…いずれも収益チャンスにできる!

値上がり、値下がり、膠着場面、いずれも収益チャンスにできる

・マーケットのトレンドに合わせブル・ベアを使い分ける
・保有投信などの値下がりリスク回避に使える(ベア型)
・長期保有には向かない

ブル・ベア型ETFは、国内ETFの中でも活発に取引されており、毎月の売買高ランキングでも東証、大証ともに上位に入っています。その人気の理由は、収益チャンスがいつでもあること。上昇トレンド、下降トレンド、小幅な値動きがつづく膠着相場、いずれの場面でも「ブル」「ベア」を使い分けることで収益を狙うことが可能です。

最近のように株価指数が短期間で大きく上昇するような場面では、上昇気流に乗ろうとするブル型と、過熱感から反動安を期待するベア型の、両方の注文が活発になる傾向があるようです。

ベア型ETFをリスクヘッジに利用する使い方もできます。国内株投資信託や株式を保有していて、短期的にマーケットが下がりそうというときにベア型ETFを購入しておけば、保有投信などの値下がりリスクをカバーできると期待できます。

また、ブル・ベア型ETFはあくまで「1日ごと」の値動きが株価指数の動きに対し「2倍」「-1倍」の投資成果を目指しています。数日間で値動きを見た場合には、計算通りとはならずズレが生じ、株価指数の上昇率よりETFの上昇率が小さくなる可能性があります。よって、ブル・ベア型ETFは長期保有には不向き。あくまで短期売買に適した商品ということもおさえておきましょう。

投資信託より機動性の高い取引が可能

ブル・ベア型の商品は、従来から公募投資信託にも存在します。しかし、使いやすさはブル・ベア型ETFのほうが上といえるでしょう。投資信託の場合、取引できるのは1日1回計算される基準価額でのみで、いくらの価格で成立したのかもその日に知ることもできません。ETFであれば、市場価格を見ながら1日に何度も売買ができ、指値や逆指値注文も可能です。

いすれにしてもマーケットの方向性を予測して投資を行う必要があるので、ブル・ベア型は上級者向きのタイプといえます。当然ながら、思惑が外れて相場が逆に動けば損失が膨らむのでご注意ください。

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