株・株式投資/決算書からチェック!気になる銘柄の株価

自己資本比率とは?株初心者が5分でわかる決算書入門(3ページ目)

株式投資をする上で参考にしたい指標のひとつである自己資本比率とは「会社が持っている資産のうち、何%を株主の出資で購入したか?」ということの割合を指します。自己資本比率が40%以上であれば、上場企業の平均以上に健全な財務体質であるといえます。自己資本比率が高い企業は、今までにたくさんの利益を得て、他人からの借り入れを減らしてきたために、自己資本比率が高くなっているといえます。

日根野 健

執筆者:日根野 健

公認会計士ガイド

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過去にたくさん稼いできたからこそ、自己資本比率が高い!

そもそもなぜ、自己資本比率が高い企業と低い企業があるのでしょうか?自己資本比率が高い企業は、今までにたくさんの利益を得て、他人からの借り入れを減らしてきたから、自己資本比率が高くなっています。逆に、自己資本比率が低い企業は、今までにあまり利益を得られず、足りない資金を他人からの借り入れでまかなってきたから、自己資本比率が低くなっているのです。

言い方を代えれば、「自己資本比率が高い=過去にたくさん稼いできた」、つまり企業間の競争で勝利してきた、ということです。その企業には「競争力がある」と言ってもよいでしょう。

もちろん、これまでは競争力があって、たくさんの利益を得てきたとしても、将来もそれが継続するかどうかは分かりません。でも、過去から競争力が無かった企業に賭けるよりは、きちんとした実績のある企業に投資する方が賢明といえるのではないでしょうか。

自己資本比率がとても高い企業、ファナックの過去10年間の利益と自己資本比率の推移を見てみましょう。

ファナックの利益と自己資本比率の推移

【図 ファナックの利益と自己資本比率の推移】



過去9年間、毎年黒字です。利益が少ない年でも300億円、多い年では1300億円を超えています。これだけ利益を得ているので、自己資本比率も高くなっています。80%から90%の範囲で推移しています。

やはり、儲かっている企業は自己資本比率も高くなるのです。

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