その1 覆い下茶園で育つお茶
黒い部分が覆い下茶園の様子です
日光を遮ると葉の緑色が濃くなり「旨み成分」が蓄えられます。大変に手間のかかる栽培方法です。高級茶と呼ばれる抹茶、玉露、かぶせ茶がこれにあたります。
抹茶の原料は碾茶(てんちゃ)と呼ばれるお茶です。玉露と同じように育てられますが、揉まず(葉を細くよらない)に乾燥したお茶を石臼で挽いてパウダー状にしたもの。茶葉を丸ごと摂取できるので栄養価は抜群。特に劣化が早いので保存管理には注意が必要です。
■玉露(ぎょくろ)
煎茶とは異なる濃厚な旨み成分が豊富。低温でゆっくり時間をかけて入れることで、とろりとした旨みや甘味を堪能できる高級茶の代表。茶葉の良さを引き出すための淹れ方が重要になります。
■かぶせ茶
覆い下茶園でつくられますが、玉露よりも短い期間だけ覆いをかけたお茶を「かぶせ茶」と呼びます。玉露ほどではありませんが、特有の覆い香とお茶の旨み成分が楽しめます。