建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

床レベルが異なる卍型プランの家[武蔵境の家]

東京の郊外の住宅地に、4つの箱が卍型に並び、それぞれに床レベルが異なるというユニークなプランの家が完成しました。3階建ての大きな黒い箱の中は、白い壁とフローリングやデッキなどの木の質感に溢れた、ナチュラル指向の空間でした。

執筆者:川畑 博哉

Yさんご夫妻は、ご自宅を建てるにあたりOZONE家づくりサポートで建築家を選びました。テーマとして掲げたのが「平面的にも断面的にも表情豊かな空間構成」。OZONEの家づくりコーディネーターが数十名を絞り込み、その中から選抜された3組の建築家が、Yさんご夫妻に図面や模型でプレゼンテーションをし、実施設計者としてg.i.l.建築研究所の小西恵さんが指名されました。

黒い大きな箱と木のパーゴラ


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外観
1. 米松のパーゴラのあるファサード。外壁はガルバリウム鋼板の銀黒色。
2. 手前はヘムロック張りのガレージの引戸。右奥に玄関が控えている。
3. 2階の東南の角はデッキテラスになっている。


JR中央線の武蔵境駅から15分ほど歩くと、商店街の先に黒い大きな箱のようなYさんの家が現れます。敷地は、正面が斜めに走る通りの北側に面し、東側が路地という好立地です。通りと建物の間には三角形の土地があり、ここをガレージと玄関へのアプローチとして、米松でパーゴラを設えています。足元には枕木が敷かれて、シマトネリコやリュウキュウツツジなどの低木の植栽が道行く人の目を楽しませています。

◆建築データと建築家プロフィール


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