企業は儲けるために何をしてもいいのか
非人道的な行為をしてまで儲ける理由はない
それはもはや合理的な競争主義、実力主義ではなく、昨今の日本の教育現場で問題視されている体罰と根は同じところにあるのではないでしょうか。
教育的指導というだけでは正当化できないことは多い
ビジネスだから利益を最大化するのが当然、名門校だから優勝を目指すのが当然、膨大な仕事量、練習量をこなしてこそ一流になれるなど、これらのメッセージには強制力があり、一人の個人がそのプレッシャーをはねのけるのが容易なことではないことは明白です。だからこそ、その世界でドロップアウトしそうになると、指導者もしくは管理職という立場にある人は、その対象者に対して精神がたるんでいる、もっと練習をしろ、そして場合によっては部活を辞めろ、もう会社に来なくていいと毎日罵声を浴びせるのです。
ようするに高い目標設定と期待があれば、あとは教育的指導という名のもとに、一方的に相手にプレッシャーをかけることが正当化される世界が繰り広げられているということでしょう。残念なことは、こうした環境下にいる指導者の多くが、一辺倒な指導法しか知らず、その多くが言葉の暴力や体罰に頼っているという現実があることです。