供給が多く、価格も手頃なのは
八丁堀、茅場町界隈
新大橋通り沿いにはオフィスビル、ホテルなどに混じって住宅も多い。建設中のところもあった(クリックで拡大)
エリア全体で供給はあるものの、数が多く、探しやすいのは新大橋通りを中心にした東京メトロ日比谷線沿線になります。駅で言えば八丁堀、茅場町。特に手頃な物件を探したければ八丁堀から隅田川寄りの新川が多少遠くなる分、狙い目です。
大通りから少し入ったところで見かけたマンション建設現場。交通量が少なく静かな場所だった(クリックで拡大)
新築マンションの場合も、八丁堀、茅場町周辺が中心で、歩いていると建設中、分譲中の物件などを見かけました。場所柄、大きな用地が少ないため、戸数は100戸内外が中心で、中には20戸前後という物件も。専有面積では単身あるいはカップル向きの40平米台から70平米台のファミリータイプまで揃いますが、50~60平米の子どものいないカップル向きが目につくところ。働くカップルを意識した間取りが多いということでしょう。価格は70平米で6000万円~。規模、立地その他で幅があります。
都心だけに日当たり、眺望、開放感抜群という住宅は少ないようで、その辺りは多少覚悟しておいたほうが良いかもしれない(クリックで拡大)
中古では2000年以降に建築された、比較的新し目な物件が多いのが特徴。75平米前後のファミリータイプで5000万円前後、60平米前後で4000万円前後を考えておけば、いろいろ探せます。築年数が古いものでは40平米くらいまでのワンルーム、1DKなどもあり、そうした物件であれば2000万円以下でも。立地が良いので、とりあえず自分で住んで、いずれ賃貸にという方法も考えられる地域ですから、その点も考慮しつつ選んでみてください。
八丁堀~茅場町間は歩いてもすぐ。人通りも多く、夜間の帰宅も安心そう(クリックで拡大)
賃貸は路線によって多少賃料が異なりますが、基本的にはマンションのエリア。街中にはアパートもあるものの、古くから住んでいる人が多く、市場に出回る数はかなり少ないようです。賃料の目安はワンルームで11万円前後、2DKで15万円前後、3DKになると20万円以上になります。
この辺りは平坦な土地なので歩いて移動するのも楽。銀座が我が家からの散歩圏になる暮らしは楽しそうだ(クリックで拡大)
表通りだけを歩いていると気が付きませんが、このエリアではちょっと裏に入ると古くからの住民も含め、住んでいる人が多いことに気づきます。生活する場所ではないという意識を捨てて、住む場所としてどうかを考えながら歩いてみると、意外な暮らしやすさを発見できるのではないでしょうか。もちろん、利便性の分、郊外よりは住宅価格はそれなりになりますが、超都心暮らしもおもしろそうです。