2位 ブラザー「PRIVIO MFC-J4510N」
「プリンターに、第3の選択肢。」というキャッチコピーでおなじみのブラザーだが、エプソン、キヤノンの2社が市場の約9割を占めている現状の中で、同社にしかない“オンリーワン”をうまく提案している。ここで紹介する「PRIVIO MFC-J4510N」も、まさにブラザーならではの発想といえるモデルかもしれない。PRIVIO MFC-J4510Nの魅力は、ズバリ「A3プリント」だ。他社のプリンタ・複合機が基本的にA4用紙にまでしか対応していないのに対し、オフィス・SOHO向けや業務用ではないコンシューマー向けモデルでA3対応機を出してきたというのは大きなニュースといえる。
その秘密は「A4横送り給紙」にある。一般的なプリンタはA4用紙を縦に設置するスタイルだが、MFC-J4510NはA4用紙を横に設置するスタイルとなっている。ブラザー独自のA4横送り給紙技術によって、横置き印刷特有の「用紙の反り」の抑制に成功。290mmという奥行最小ボディー(ブラザー調べ)が実現した。手差し印刷のみだが、A3用紙にも対応。大判写真印刷や、学校などで使う掲示物の印刷なども可能になった。
原稿を最大20枚まで連続で読み取れるADF(自動給紙装置)も搭載しており、ファクスやPCファクス機能も内蔵する。無線LAN機能も内蔵しているので設置しやすいのも魅力だ。
FacebookやEvernoteなどのクラウドサービスと連携する機能も搭載。PCレスでスキャンした書類を共有したり、クラウド上にアップロードされた写真を印刷するといったことも可能になっている。もちろん、スマートフォンやタブレットから直接印刷することもできる。
画質面ではエプソンやキヤノンに譲るものの、機能面ではかなり肉薄しており、クラウド対応など他社よりよほど進んでいる部分もある。A3印刷に対応するコンパクトなプリンタ・複合機がほしいという人はこれ“一択”だ。