3位 キヤノン「PIXUS MG6330」
3位はキヤノンの「PIXUS MG6330」だ。個人向けプリンタ・複合機は、エプソンのColorioシリーズとキヤノンのPIXUSシリーズの2強がほぼ9割の市場シェアを取る形になっている。だが2012年はエプソンが数歩リードしたという感がある。キヤノンは2011年モデルの「MG6230」から正統進化したという感がある。染料の3色インクとグレーインク、ブラックインクに加えて顔料ブラックインクを採用する「6色W黒」システムと、最高9600dpi&最小インク滴1pl(ピコリットル)によって、高画質な写真印刷からくっきりとしてにじまない文書印刷まで得意としている。
MG6330の魅力は、2011年モデルのMG6230に比べてスタイリッシュになった点にある。ブラック、ホワイト、パープル、ブルー、グリーンの5色を用意しており、好みに合わせて選べる。ホワイト以外はブラックを基調としたスタイルなので、パープルやグリーンでも奇抜には感じられないはずだ。
エプソンのColorioシリーズのように設置面積がコンパクトになったわけではないが、MG6230に比べて約25mm低い約148mmの高さを実現。前面2段給紙なので壁際にぴったりと寄せられる。
フロントカバーが軽々と開閉できるスライド式になり、インク交換も楽になった。スキャナユニットが開く高ささえあれば、本棚やサイドボードなどにも設置できる。
光で次の操作をナビゲートする「インテリジェントタッチシステム」も進化し、3.5インチの大型タッチパネル液晶を搭載した。PCレスで画面を見ながらメモリーカード内の写真を選んで印刷するといったこともできる。