前号では、1000万円を10年で作る方法をご案内しました。ある読者の方からは、「10年も待てない」というクレーム?が届きました。もっと早く1000万円を作る方法という視点で、新しい記事を書いてみます。

時間は宝です

資産運用の簡単なコツは時間をかけることです。そして、安全に投資するには、時間分散でコツコツの積立投資を行うことです。その二つの原則を取り込んで、毎月7万円で1000万円をつくるパターンを前号ではお伝えしたのですが、実はあまり時間をかけていません。

えっ???10年投資なのに時間をかけていない?

そうなのです。なぜなら、分散投資の場合には、最後に投資した6万円などは1ヶ月しか働いていません(120回投資するうちの120回目)、その前の119回目の6万円も2ヶ月しか働いていないのです。全体の投資期間は長いのですが、本当に時間をかけているかというと、分散した分だけ時間が実際には使われていません。本当は安全のために半分の時間しか活用していないのが積立投資なのです。ならば、フルに時間をかけると1000万円は何年でつくれるのでしょうか?期待収益率を8%としました。これは20世紀の日米の平均的な株価上昇率です。そして、運用期間を5年とした場合のパターンを計算してみました。

1000万円を5年で作るパターン

5年間で1000万円を作るためには、どんなパターンがあるでしょうか?まず、もっとも時間を働かせるパターンは、一回きりの一括投資です。670万円を初回にいっぺんに投資して、5年間8%で運用できれば、複利計算で1000万円となります。この場合、毎月投資は不要です。この逆に、「初期投資ゼロで積立投資だけで1000万円つくる」というパターンでは、毎月136000円の投資を5年間続けると1000万円になります。初期投資だけで積立ゼロのパターンと初期投資ゼロで積立だけというパターンの間には、実は無数の組み合わせがあります。

たとえば、
  • 初期200万円、毎月10万円で5年間運用すれば1000万円になります。
  • 初期500万円、毎月35,000円で5年間運用しても1000万円になります。
  • 初期投資670万円、毎月投資ゼロで5年間運用しても1000万円です。

金融電卓で自分のパターンを見つける

これらの計算は、金融電卓を使うと簡単に計算できます。モーニングスターのサイトにありますから、ご自分のパターンを探してみてください。

初期資金、毎月積立金、投資期間、将来価値を決めると、必要利回りを計算してくれます。さらに詳しい使い方は、次の記事に書いてありますので、ご活用ください。

モーニングスターを使い倒す(1)~金融電卓

想定利回り8%は世界の株式市場に投資する国際分散投資であれば、可能な数字だと考えています。