建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

2つの道に挟まれたゆとりのある空間[クウハウス](2ページ目)

暗渠の水路と道路に挟まれた細長い敷地に建つ、20代後半の若夫婦と子供のための小さな家です。限られた敷地と予算の中で、最大限に豊かな空間を追求した「小さいながらもゆとりのある空間」を実現しています。

執筆者:川畑 博哉

土間は多目的空間


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土間
1. 寝室の黒い壁は黒板仕様。螺旋階段の段板は厚さ4.5 mmのチェッカープレート折り曲げ。写真:西川公朗
2. 土の部分は植栽とアプローチスペース。植栽部分の土にはクローバーの種が蒔かれている。


玄関ドアを開けると、奥まで一気に伸びるコンクリートの廊下が現れます。その先は約2.5坪の土間空間になっています。ここは、子供の遊び場、読書スペース、洗濯物干し場など、季節や天気に応じてさまざまに使われる多目的空間です。
黒い壁の内側は生活スペースで、手前が水廻り、約3帖の納戸を挟んで奥が土間に面した約4帖の寝室です。間仕切りを開け放つと、寝室と土間は一部屋になる仕掛けで、黒い壁はシナ合板に黒板塗装が施され、子供が絵を描いたり、家族の伝言板としても使われます。

◆建築データと建築家プロフィール


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