建築家の金子敬輔さんが自宅を建てるため探し出したのは、世田谷の住宅密集地の23坪の敷地。仕事場から自転車で15分ほどで、活気のある商店街もすぐ近くという絶好の立地でしたが、前面道路の幅が2m程度で工事車両が入れないというハンディを負っていました。

路地の奥の白い箱


写真をクリックすると次の写真に進みます
外観
1. 正面の狭い路地から見た外観。敷地の間口は7m、奥行きは11m。手前のシンボルツリーはシマトネリコ。
2. 枕木が敷かれた庭の奥は1階のアトリエの入口。
3. 上階の玄関。奥にサイクリング用のワードローブが見える。
4. 玄関ホールには金子夫妻の自転車が並ぶ。


工事には人力による運搬が可能で、しかも搬入する資材をできるだけ少なくする必要がありました。そこで金子さんが出した解答が、構造材のパネル化でした。幅19mm、奥行き65mmの無垢の鉄骨柱に、2.3mmの鉄板を溶接して座屈兼ブレースとしてパネル化した、人力でも建て方ができる特殊なものです。外壁は軽量で断熱性・耐火性に優れたイソバンドとしたことで、内装の内張りを省くことができました。

◆建築家プロフィールと建築データ