フィルター系機能が充実しました
クリエイティブコントロール「ポップ」 地味目なポルシェの赤がまるでフェラーリのように。
しかし、DMC-G5のクリエイティブコントロールは14種類と長足の進歩を遂げています。また、フィルターのかかり具合を調整することのできるものもあり、ぐっと使いでのあるものとなっています。ちなみに14種類のクリエイティブコントロール機能は薄型ミラーレスであるDMC-GF5から搭載された機能となっています。
電子シャッターは面白いものの弱点もあり
もうひとつ、ちょっと面白いなと思ったのが電子シャッター機能です。電子シャッターは無音のため、音楽の発表会のような席での撮影では重宝する機能ではないでしょうか。ミラーレスのデジ一眼はそもそもシャッター音が小さいのですが、電子シャッターモードにするとほぼ無音になるのです。また、電子シャッターモードでは秒間20枚という連写機能を実現しています。400万画素モードでではありますが。
ただし、電子シャッターモードで動きながら撮影、あるいは一定以上の速度で動くものを撮影するとゆがんで写ってしまいます。この原理を説明するのはかなり難しいので省略しますが、動きそのものを取りこんで記録してしまうというような感じで納得してください。
逆にこの特性を活かして面白い撮影もできるかな……と思ったのですが、筆者の身近ではあまり面白い撮影ができなかったので実写画像には入っていません。残念。
なお、電子シャッターモードでは最大ISOがISO1600までに制限され、低速シャッターも1秒までと制限がかかりますので撮影の自由度が束縛されます。そこだけ注意しておいてください。
また、メカニカルシャッターでも秒間6枚の撮影ができますので、通常撮影であればメカニカルシャッターを選ぶべきでしょう。
もうひとつ、撮影面でのチェックポイントは動画撮影機能です。フルHDのAVCHD Progressiveに対応しており、60pで28Mbpsの高画質撮影に対応しています。
また、動画撮影中の静止画撮影も可能で、このときもブラックアウトせずに動画撮影を継続できます。
さすがにハイエンド機である同社のDMC-GH3のような超高画質ともいえるMPEG4形式での60pのフルHD撮影には対応していませんが、ほとんどの用途で問題なく高画質な動画撮影ができるはずです。
さすがムービーカメラの雄であるパナソニック製品といったところでしょうか。
最後に画質面などをチェックしてみましょう。