EVFは高精細、反応もよし
さて、気になる電子ファインダー - EVFの見え具合です。パナソニックではライブビューファインダー(LVF)と呼称しています。144万画素のEVFは反応性、精微さともに優れていて一般的な撮影用途であれば充分な性能を持っています。液晶ディスプレイを見ながら両手で持って撮影するよりも、ファインダーを覗いて撮影するほうがより安定度が増します。両手+顔(の一部)で保持することになるので、より手ぶれしにくくなるのです。
また、EVFを覗きながらでもタッチパネルに触れることでピントを合わせる場所を指定できる「タッチパッドAF」という機能が搭載されています。これはなかなか面白い機能なのですが、初期状態ではオフになっています。
メニューからこの機能をオンにしなくてはならないのですが、最初は「なんでこんな便利な機能をオフにしておくのだろうか」と思ったほどです。
少し使い込むうちにその理由が分かってきました。EVFを覗きこんで撮影する場合、鼻がタッチパネルにあたることがままあります。つまり、タッチパッドAFをオンにしておくと、タッチパネルに鼻があたった場所にピントがあってしまうのです。
これは撮影スタイルにもよると思うのですが、なかなか難しいところでした。筆者の撮影スタイルでは鼻があたることが多いので、最終的にはオフにしました。
とはいえ、これは筆者の利き目が左眼(全体の20~30%程度とされています)という事情によるところが大きいので、あまり参考になる意見ではないでしょう。
大多数の利き目が右のユーザーにとっては普通に使うことができると思います。
アイセンサーがちょっと敏感すぎるような?
もうひとつ、EVF関連では困ったことがありました。EVFの下にあるアイセンサーで液晶ディスプレイとEVFの表示を自動的に切り替える機能が搭載されています。
しかし、液晶ディスプレイを展開した状態で右手でタッチパネルに触ろうとすると手の動きにアイセンサーが反応してしまい、EVFに切り替わってしまうことが多々ありました。
EVFに切り替わる、つまりタッチパネルが使えなくなってしまうわけです。
アイセンサーの設定には強弱があるのですが、こちらも最終的にはアイセンサーを切ってEVFの左側にある手動切り替えボタンをメインにして使っていました。タッチパネルを展開しなければ問題ないのですが、ローアングルの時はどうしてもバリアングル液晶ディスプレイを使いたいものです。
ちなみにタッチパネルはスマートフォンなどで用いられている静電容量式ではなく感圧式。そこそこ感度はよいのですが、スマートフォンのような反応のよさ、軽快さには欠けます。精度では感圧式のほうが優れていることが多いので、タッチAFに用いることなども考えた結果なのかも知れませんが。
次ページでは撮影関連の機能について見ていきましょう。