投資信託/安全性の高い投信、MRFとMMFの活用法

MRFは事実上の元本保証商品になる?

証券会社版の普通預金とも言われるMRF(マネー・リザーブ・ファンド)。証券会社でさまざまな取引を行う場合の決済口座として活用されていますが、投資信託の一種であるため当然ながら元本保証はありません。しかし、損失が出ると直ちに引き出すのが難しくなるため、運用会社などの損失補填を認めて元本を維持できるように法改正が行われる予定です。

深野 康彦

執筆者:深野 康彦

お金の悩みに答えるマネープランクリニックガイド

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MRFとはどんな商品(投資信託)か

MRFをもっと活用できる時代がくる

MRFをもっと活用できる時代がくる

MRF(マネー・リザーブ・ファンド)は投資信託、正確には公社債投資信託の1種です。1円以上1円単位から預け入れることができ、いつでもペナルティなしで出し入れ自由であることから、運用するための商品というよりも株式や投資信託などを購入するための決済商品という位置づけです。

証券会社に口座開設を行い、投資資金を入金するとその投資資金は自動的にMRFへ入金されます(一部、MRFを使用しない証券会社あり)。その後、株式や投資信託などを購入した場合、MRFから決済代金(受渡代金)が支払われます。反対に、株式や投資信託を売却した場合のは、売却代金はMRFに入ることになります。

決済商品という位置づけであり、また元本の安全性の確保を目指して運用されるために安定運用が行われます。投資対象は信用力の高い国債、政府保証利付債、適格有価証券、適格金融商品等に限られ、ポートフォリオの平均残存期間は90日以内とされています。運用が開始されてからは、1度も元本割れをしたことはありません。

予断ですがMMF(マネー・マネージド・ファンド)は、2001年11月の米国のエネルギー商社エンロンが破綻したことにより、元本割れとなった運用会社が数社ありました。

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