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『マリー・アントワネットに別れをつげて』の魅力とは(2ページ目)

いまだ人気の王妃マリー・アントワネット!彼女の朗読者の視点からアントワネットを描いた『マリー・アントワネットに別れをつげて』は、これまであまり描かれることのなかったフランス革命時のベルサイユ内部の混乱も描いた映画です。王妃に心酔する朗読者の辿る運命とともに、革命がもたらした悲劇が胸に迫りますよ!またアントワネット映画をいろいろピックアップしたので、こちらも参考にしてくださいね!

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド


マリー・アントワネットとベルサイユ映画をピックアップ!

『マリー・アントワネットに別れをつげて』

人気が衰えない王妃アントワネット、ベルサイユとその時代


アントワネット人気の秘密とは何でしょう。それは、彼女の人生が優雅・愛・悲劇に満ち、あるときは悪女、でもあるときは気高い王妃に見えるからでは? そんな多面性が彼女を輝かせているからではないでしょうか。その輝きを映画人たちは、フィルムに収めたいと思うのでしょう。

マリー・アントワネット映画をたどってみると、以下のような作品がありました。

『マリー・アントワネット』
監督&脚本:ソフィア・コッポラ
出演:キルスティン・ダンスト、ジェイソン・シュワルツマン、ローズ・バーンほか
若くして嫁いできたアントワネットの青春を描いた物語。ベルサイユ宮殿の撮影、美術品、衣装などコッポラ監督のこだわりが随所に光ります。マカロンのようなパステルカラーに染め上げたソフィア・コッポラの世界観がアントワネットの人生とリンクする作品。

『マリー・アントワネットの首飾り』
監督:チャールズ・シャイア
出演:ヒラリー・スワンク、サイモン・ベイカー、エイドリアン・ブロディほか
フランス王朝を崩壊させる引き金となった「アントワネットの首飾り事件」を映画化。宮廷に入り込み、王妃に取り入ろうとしたヒロインだけれど、思うように事が運ばないため、王妃の知らぬ間に、高額な首飾りを使って、自身の宿願を果たそうとする物語。首飾り事件を背景に、宮廷内で暗躍する人物にスポットを当てて描いた歴史ミステリー。

『王妃マリー・アントワネット』
監督:イブ・シモノー
出演:カリーヌ・ヴァナッス、オリヴィエ・バーン、ダニー・ギルモアほか
カナダ・フランスのテレビ映画。史実に基づいてアントワネットの人生を描いています。絢爛豪華な衣装や美術は美しく、有名スターは出演していませんが、アントワネットという一人の女性の生涯を知るのに最適な作品です。

『ベルサイユのばら』
監督:ジャック・ドゥミ
出演:カトリオーナ・マッコール、バリー・ストークス、パッツィ・ケンジットほか
日本におけるアントワネット、ベルサイユ人気を決定づけた名作漫画「ベルサイユのばら」の映画化。アントワネット映画じゃないけど、一応ピックアップ。『シェルブールの雨傘』のジャック・ドゥミ監督作。ベルサイユ宮殿のロケを敢行した大作だけど、あまり語り継がれることがないってことは、話題先行で終わってしまったのかも……。

劇場で『マリー・アントワネットに別れをつげて』を見て、DVDで、上記の作品を楽しむ……なんていう冬の過ごし方もあり。まずはこの映画で、ベルサイユに飛んでください!

『マリー・アントワネットに別れをつげて』

アントワネット(右)と朗読係のシドニー(左)


『マリー・アントワネットに別れをつげて』

©2012 GMT PRODUCTIONS - LES FILMS DU LENDEMAIN - MORENA FILMS - FRANCE 3 CINEMA - EURO MEDIA FRANCE - INVEST IMAGE

2012年12月15日公開
監督:ブノワ・ジャコー
出演:レア・セドゥ、ダイアン・クルーガー、ヴィルジニー・ルドワイヤン、グザヴィエ・ボーヴォワ、ノエミ・ルボフスキーほか


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