『ウィーンで流行したとされる、ぶどうの房のデザイン』
そして、感激したのが大ホールの椅子。
クラシックコンサートでは、椅子の存在はとても大きい。長時間の傾聴には座り心地の良い椅子でなければならない。
大ホールでは、座席がぶどうの段々畑状にステージを向いている。このような椅子の並び形式をヴィンヤード(ワインヤード)という。もちろん、椅子の生地もワインレッド色。
オープン当初から張られた椅子生地は20世紀前半のウィーンで流行したとされる、ぶどうの房がデザインされている。
もちろん、今回のリニューアルでも同じ生地を特注し張り替え、座り心地もさらに良くなっている。
本番が近づいて、今夜はオーケストラと合同の練習。
「そこのテナー、もっと強く、弾むように! 歌詞の意味を理解して、もっとこころを込めて!」
座席から声が飛んでくる。
20年の歳月で培われ、世界有数のアーティストコンサートで耳の肥えた椅子たちからの声のように・・・そんな椅子の風景がここにある。
■今回の関連リンク
→サントリーホールの「第九」
→サントリー「合唱レッスンレポート」
→サントリーホールHP
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