第2位 クリスマスのふしぎなはこ
クリスマスイブの日に、男の子が庭で見つけたのは、不思議な不思議な箱でした。えっ、どんな箱かって? サンタクロースとトナカイが彫られた立派な木箱です。でも、この箱が不思議なのはその点ではありません。実はこの箱は、リアルタイムでサンタクロースをモニターできる箱なのです!
自分のところに、サンタクロースが来るかどうか……それは、幼い子どもにとって大問題です。そんな時サンタクロースの居場所を確認できたら、どんなにいいでしょうね。不思議な箱は、男の子のそんな願いを叶えてくれるのです。何度も何度も、ふたを開けてサンタクロースが近づいてくるのを確認する男の子。だって、お父さんやお母さんが、心配になるようなことを言うのですから…… でも、心配はいりません。箱の中を見るたびに、サンタは少しずつ男の子の家に近づいてきています。
作者の長谷川摂子さん、サンタを待ちわびる子どもの心情を見事に描いていて、本当にうまいなあと感心させられます。この作品が、同じ思いの子どもたちから絶大な支持を得ていることもうなづけますね。
誰ですか? サンタはGPSでもつけているのか、なんて無粋なことを言っている人は…… そうではありませんよ。不思議な箱がサンタの居所を教えてくれるのは、この箱がアノ人から贈られたものだからです。誰から贈られた箱なのを知りたい方は、絵本の裏表紙をご覧あれ。そう、絵本は、裏表紙だっておろそかにはできないものなのです。
【書籍DATA】
長谷川摂子:文 斉藤俊行:絵
価格:840円
出版社:福音館書店
推奨年齢: 4歳くらいから
購入はこちらから
>>第1位に輝いたのは、サプライズが詰まった小さなしかけ絵本です