第3位 サンタクロースっているんでしょうか?
みなさんは、子どもたちから「サンタさんは、いるの?」と聞かれたことはありませんか? そんな時なんと答えますか? 私なら、もちろん「いる」と答えます。だって、サンタクロースは確かにいるのですから。そのことを明快に説明してくれるのがこの作品です。
19世紀の終わりころ、アメリカのニューヨーク・サン新聞社に、1通の投書が届きました。差出人は8歳の女の子。彼女には、どうしても知りたいことがあったのです。それは、サンタクロースが本当にいるのかどうかということ。そこで、お父さんに確かめてみると、父親は新聞社に聞いてみるようアドバイスします。新聞社がいるというなら、確かにいるはずだから……という訳です。
そこで、女の子は、ニューヨーク・サンに手紙を書いて尋ねました。「サンタクロースっているんでしょうか?」と。それに対する答えが社説として新聞に載り、アメリカ中に感動を呼び起こしたのです。この本は、その社説を訳したものです。
幼い子どもの問いかけに真正面から向き合い、誠実に答えた文章は、子どもたちへの愛情に満ちあふれています。目に見えないものの大切さと、それを信じることの素晴らしさを語りかけた記者の想いは、新聞掲載から100年以上たった現在も、クリスマスが近づくと世界中で語り継がれているのです。小さなお子さんには、ご両親が読んで、その内容を伝えてあげてはいかがでしょうか? ただ1度の読み聞かせに終わらせず、毎年繰り返し読み継いでいきたい名作です。
【書籍DATA】
東逸子:イラスト 中村妙子:訳
価格:840円
出版社:偕成社
推奨年齢: 小学生くらいから
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>>次は、クリスマスとプレゼントへの期待がいやでも高まる絵本です