第6位 さむがりやのサンタ
サンタクロースの姿を描いた絵本はたくさんありますが、この作品ほど人間臭いサンタはいないかもしれません。「雪はいやだ」と不満を言い、煙突からの出入りを億劫がったと思えば、サンタさんへのお礼にとパパが用意したお酒を飲んでほろ酔いのご様子です。なんだか、どこかのおうちの誰かさんみたいで、憎めませんね。
でも、文句を言いながらも、彼はきちんと職務を全うします。荒天など困った問題が起こっても、迅速かつ適切に解決していくところは、さすがにプロフェッショナルですね。理想のイメージには程遠いこちらのサンタですが、絵本界での知名度と人気の高さはピカイチのサンタクロースです。
ところで、サンタの仕事ぶりを知ったいま、休暇中のサンタの様子が気になりませんか? そんな方には『サンタのなつやすみ』も合わせておすすめします。フランス・スコットランド・ラスベガスと世界各地で過ごす、いかにも彼らしい夏休みの様子が描かれていて、こんな休暇が過ごせるなら「クリスマスくらい、文句言わずに働いてよぉ(笑)」と思ってしまいます。2冊を合わせて読めば、きっとあなたもサンタクロース通になれますよ。
【書籍DATA】
レイモンド・ブリッグズ:作/絵 すがわらひろくに:訳
価格:1260円
出版社:福音館書店
推奨年齢: 4歳くらいから
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>>次は、国民的アイドル(?)の2匹が活躍するクリスマス絵本です