第9位 サンタさんからきたてがみ
ねずみさんは、働き者の郵便屋さんです。クリスマスイブだって、郵便を待っているみんなのために、はりきって配達に出かけます。でも、あまり急いだので、滑って転んでしまい、お手紙がかばんから飛び出して雪の上に落っこちてしまいました。慌てて手紙を拾いましたが、1通だけどうしても宛名が判別できません。どうやら、それはサンタさんから来た手紙のようです。
困っているねずみさんを見かねて、森の仲間たちがあれこれ知恵を出し合い配達先を推理するのですが、あらあら、なんだかみんな、自分に都合のいい推理ばかりのような気もしますね…… サンタさんからきた手紙は、いったい誰に宛てられたものだったのでしょうか。そして、それはどんな内容だったのでしょうか? 読者の皆さんも、一緒に推理してみませんか?
少々的外れな推理を繰り広げる動物たちですが、友だちを助けたいという優しい思いが伝わってきて、クリスマスにピッタリの心温まる作品になりました。最後に登場するサンタさんの粋な計らいも、動物たちにはどれほど嬉しかったことでしょう。サンタさんがやって来るのを心待ちにしている小さなお子さんに、特におすすめしたい作品です。
【書籍DATA】
たんのゆきこ:作 垂石真子
価格:840円
出版社:福音館書店
推奨年齢: 4歳くらいから
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