名作椅子でつづる50年
1958年から現在までの名作椅子50脚をピックアップした椅子好きにはたまらないコラムです。
あえて日本の椅子ではなく、世界のメーカーから選びましたが、これ以前の時代に往年の名作椅子が多数世に出ていることにも気づきます。
アルネ・ヤコブセンのエッグチェアからロナン&エルワン・ブルレックのスローチェアまで1年1脚50脚。(引用:日本デザイン50年、146~149p) |
この50年間では様々な素材が使用されていること、そして素材とフォルム、時代背景も含めそれぞれの関係が時系列的に確認でき、これからの椅子デザインを思考する上できっとお役にたつ資料となるでしょう。
What’s Your Next Design?
この章では、これからのデザインを探るにふさわしい‘誰もが知っている’‘デザイン・広告が際立つ‘‘JID・インテリアデザイナーが関係する’を基準に選定させていただいた企業12社を取材しました。
取材させていただいた各業界12社。その一例、「何故、インテリアデザインとソフトバンクが?」その問いには・・・ソフトバンクモバイルのデザイン関係者が語っています。(引用:日本デザイン50年、146~149p) |
それぞれの領域の中でモノづくり・空間づくりに携わっているデザイナーや実務者への取材は、大変興味深いものでした。中でも「今後のデザイン指向は?」の問いには、業種の違いはあれ、殆どの方々が「原点」への視点の重要性を説いていました。
今後ますますボーダレスになるであろうデザイン領域、それぞれの領域を超えて相互間交流の橋渡し的存在として、インテリアデザインの在り様もより明確になるのでしょう。
さて、
約200ページあまりの内容をこうして綴ってみると、各々の章単独でも十分に書籍となりえる「幕の内的」構成には、反省の感があります。しかしながら、まさに身近になった日本のデザイン50年の符線と今後の方向性についての提案が満載の記念出版は、手にとって頂いた方々のデザインを通して時代やモノをみる羅針盤の一つとなるでしょう。
● 出版概要
タイトル:「日本デザイン50年」
企画・編集・監修:社団法人 日本インテリアデザイナー協会
発 売:2008年11月10日
版 型:A4変形(285mm×210mm/天地×左右)
ページ数:216ページ
販売地域:全国
発行販売:株式会社木世(えい)出版社
発行部数:初版10,000部
一般販売価格:2,000円+TAX
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■今回の関連リンク
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☆ 石川尚の【気になるデザイン】バックナンバー
・「日本デザイン50年」 前編
・籐家具の傑作「トリイスツール」1956年
・クラマタ原点のひとつ「抽出の椅子」1967年
・ローコスト椅子「ヒモイス」1952年
・日本人の椅子「低座椅子」1960年
・超ロングセラー「ダイニングチェア」1955年
・日本土着的椅子:「ガマイス」1972年
・『原点』こころのデザイン
・世界に通用する日本ブランド誕生なるか?
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・職人的IDデザイナー:プル-ヴェ
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