子供の教育/習い事

子どもが一芸を身につけるための適した方法とは

お子さんにせっかく習い事をさせるなら、一生楽しめる趣味としてそれなりの腕前にしたいもの。子どもの習い事を高いレベルに持ち上げるには「やる気の出る目標を持ち」「良い仲間を作って」「適切な練習をする」ことが大切です。

高橋 公英

執筆者:高橋 公英

学習・受験ガイド

熟達の10年ルール

何事もひとつのことを成し遂げるには10年かかると言われます。これには学習科学に基づく根拠があったのです。

「熟達の10年ルール」というのをご存知でしょうか。人の学習過程についてのある研究で次のことがわかりました。音楽科の学生からプロのバイオリニストまで含めて調査したところ、プロとそうでない人の違いは練習時間の差にあるというのです。

プロとして活動している音楽家は入門してから第一線に立つまでに、およそ10年間に約1万時間の練習をしていたことがわかったそうです。アマチュアはそれよりも短い練習時間でした。

ピアノを弾く子ども

効果的な練習で技術が高まる

私の子どもは幼児からピアノを習っていますが、そこでも同じような印象を持っています。それは練習時間が半分になると、教本の進み方も半分になってしまうことです。同じ年齢での入門でも数年後の進度に差がつきますが、それは子どもの能力の違いというよりも、練習時間の差の方が影響が大きいのです。

では、ただ繰り返し練習すれば熟達者になれるのでしょうか?そうではありません。熟達者になるための条件があります。

熟達者になるための方法

  • 自分の目指すゴールを設定する(やる気を出すために)
  • よく考えられた練習をする(単なる繰り返しを超えて)
  • 自分を支えてくれるコミュニティを見つける(ゴールを共有し、ライバルにもなる仲間の存在)
ゴールの設定とは「発表会」「試合」「試験」「コンクール」など様々ですが、やる気の出る目標のことです。期限が決まっていて、そこまでにやらなくてはいけないもの。そして済んだ時に達成感が得られるものです。大舞台を前に練習に励むことで、ワンステップ成長することができます。


>> よく考えられた練習の条件とは
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