別名:「5分間の椅子」
この「Zig Zag chair」は別名:「5分間の椅子」とも呼ばれている。
あまり歓迎していない客人にこの椅子を勧め、さっさと帰っていただくのだ。
要するに座り心地がよいとは言えない椅子。
しかしながら「Zig Zag chair」は、(生活習慣上)椅子が暮らしの一部であり、座り心地の良さを当たり前とした20世紀初頭のかの地(欧米)で、座り心地を重要視するのではなく、(意識的に)空間に緊張感や美感を醸し出すことを思考した椅子と言えよう。
新しいデザインの椅子に挑戦したリートフェルトの哲学がカタチとなった椅子なのである。
背面からも前面同様、すっきりとまとめている。背と座面の接点に何やら見慣れたディテールがある。 (写真をクリックすると拡大されます。) |